第2話

「ええ、わが運命のひと同好会にようこそ」

サークルの勧誘がはじまった。

わたしはよせばいいのにこのへんてこりんな

サークルに吸い寄せられるように入部して

しまったのだった。

「ええ、それでは、男性は入会金5000円。女性は

1000円支払ってください。

幹事とおぼしき男性がお金をみんな

から徴収しはじめた。

「えー、女のこからもお金とるの」

あちこちからブーイングが起こり

不平不満がわきおこってきた。

「カップルが成立したらお金は全額

お返しします」

男性、汗。

「なんでアンタがついてくんのよ」

わたしはいっしょにくっついてきた奈美子に

文句をいった。

「エへへ。やっぱりもっと今の彼氏

よりいい男がいるんじゃなかとおもって」

「ちゃっかりしてる、キャーッ、なにすんのよ」

わたしは借りてきた上等のドレスに

水をかけられたの。

「だいじょうぶですか、ごめんなさい」

その長身のイケメンはすべてがわたしの理想通り

だったの。

「いっ、いえ、水ぐらい、そんなもの

なんでもございません」

「プっ」

イケメンが吹き出したの。

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