ゴメンナサイの里佳子
@k0905f0905
第1話
「ゴメンナサイ!」
わたし、陣里佳子はだてやすいきょうで
おとこたちをふりまくっているわけではない。
要するに運命のひとがどうしても見つからないのだ。
友人の葛西奈美子にいわせると、これは
わたしが高望みしすぎるからだというのだが、
いいえ、そんなことは決してない。
男たちのレベルが低すぎるのだ。
「里佳子さん。ボっ、ボクは里佳子さん以外の
女性など眼中にありません。どうか、ボクと
おつきあいしてください」
目の前の手を差し出した男性は
妙にモジモジしている。
わたしの理想はもっとワイルドで
野性的な人なのだ。
「ゴメンナサイ」
わたしはもうしわけなく思いつつも
思い切りまた頭を」下げた。
「ヒィーン」
男性はいきなり泣き出して今夜くびを吊りそうな
そんな顔をして逃げるように去って行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます