Web小説の主人公、占ってみた！ ～波乱万丈です！ タロットで紹介する主人公とその物語～

コミュ障ヒーラー、ミュウ様 / コミュ障すぎて会話するだけでMPが尽きる最強ヒーラー〜追放されたけど、うるさい陽キャ剣士と組んで旅に出ます〜

いらっしゃいませ！

本日のお客様は玄野久三郎様の作品。

コミュ障すぎて会話するだけでMPが尽きる最強ヒーラー

〜追放されたけど、うるさい陽キャ剣士と組んで旅に出ます〜

より、主人公のミュウ様。

作品はこちら。↓↓↓

https://kakuyomu.jp/works/16818093082521002165

大変楽しく読ませていただきました。

まずは物語の紹介。あらすじより引用させていただきます。

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「我がギルドには、入った者の怪我が一瞬で治る『神の加護』がある。ギルドに籠もっているだけのヒーラーなどいらないんだよ！」

（それやってるの私なんですよ……）

と、ハッキリ言えないコミュ障最強ヒーラー、ミュウ。

彼女は無詠唱で、遠距離から一瞬で怪我をヒールするせいで誰にも気付かれず、コミュ障すぎて主張もできないためギルドから追放されてしまう。

どこに行こうか途方に暮れていると、ミュウとは正反対に「うるさすぎるので」追放された剣士、シャルに声をかけられる。

「あたしと一緒に旅しない？」

その出会いは、のちにミュウが「聖女」と呼ばれるようになる成り上がりの旅の始まりだった――。

コミュ障ヒーラーと陽キャ剣士の百合風スローライフロードムービー！

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主人公は凄腕だけどコミュ障のミュウちゃんです。

実はわたくし、琴葉刀火は大変なコミュ障でして。

ミュウちゃんのコミュ障あるあるが刺さりまくりでした。わかります。わかりますようー。声を出すということがどれほどMPを使うことか。

コミュ障について語り倒したいところですが、今回文字数が多くなっておりますのでこの辺で。

では、ミュウ様の占い結果です。

占った時期は第一話の直前あたりを想定しています。

一枚目：女教皇（ハイプリーステス）、逆位置

二枚目：皇帝（エンペラー）、正位置

三枚目：審判（ジャッジメント）、正位置

画像はこちら↓↓↓

https://kakuyomu.jp/users/Kotonoha_Touka/news/16818093086547816726

占いの解説に入る前に、一枚目に出ている女教皇（ハイプリーステス）というアルカナについて少し説明します。

ハイプリーステスは教皇（ハイエロファント）と同じく宗教のトップです。女性だとハイプリーステスになるのです。ハイエロファンテスとは言わないのですよね。不思議。

現実には歴代の教皇様は全員男性で、女教皇（ハイプリーステス）という人はいなかったそうです。

でも、ほかの宗教においてはトップが女性というのは割と多いですね。日本のヒミコ様もそうです。巫女（シャーマン）的な要素を持っている人が多いかもです。

この為でしょうか、女教皇（ハイプリーステス）というアルカナは、「思う」「気が付く」「人の気持ちを考える」といった意味を持ちます。人物像としては人同士が争うのを嫌う、穏やかで優しい癒し系の人物ですね。

他にも正しさ、理性、責任感、周りに合わせる、控えめ、賢さ、沈黙は金、というような、自らを抑えることの美徳を示します。

しかし逆位置になると、この性質が裏目に出ます。「考えすぎ」「抑えすぎ」ですね。

ここでひとつ大事なこと。

逆位置というのは単に反対の意味を持つのではなく、アルカナの持つ性質の行きすぎ、不足を示します。だから逆位置になっても消極的が積極的に転じるわけではないのですね。

ただ、単にひっくり返っているだけで本質は一緒なのです。文字通り裏目に出ているだけなんです。

では改めまして、占いの結果でございます。

若干の作品のネタバレがございます。ネタバレ一切NG！ という方はご注意ください。

◆一枚目：過去の出来事や、あなたの本質を示すアルカナが来ます。

女教皇（ハイプリーステス）、逆位置

停滞、考えすぎ、消極的、引っ込み思案、拒絶、コミュ障

＜通常の解釈＞

考えすぎて身動きが取れなくなっているかも。失敗を恐れたり、責任感が強すぎるのそ言った面もあるのかもしれません。

もう少し気楽に、積極的になってもいいかもしれませんね。

＜物語上の解釈＞

ミュウさんのコミュ障を表わしています。そのせいで人に認められない、前に進めない、といった意味も含みます。

◆二枚目：ここには今のあなたや間もなくあなたの身に起きる出来事が示されます

皇帝（エンペラー）、正位置

自信、大胆さ、行動力、英雄、頼りがいのある人物、理想的な男性、あるいはそういった人物との出会い。

＜通常の解釈＞

自信、やる気、行動力などを示すカードです。一枚目の女教皇（ハイプリーステス）のもつ消極性とはずいぶん離れた印象のカードです。反対といってもいいかもですね。

何か自信がつくような出来事があるかも。あるいは、大胆で行動力がある方との出会いがあるかもしれません。いずれにしてもあなたのこれからは大きく変化することになるでしょう。

＜物語上の解釈＞

皇帝（エンペラー）は「男性」の象徴。男の人じゃなくて男という性質。なので皇帝（エンペラー）が示す女性というのも普通にいます。

そんなわけでこの先の相棒となる「声の大きな剣士」との出会いを示しています。

皇帝（エンペラー）には「英雄」という意味もあるのですが、英雄の条件の一つは「声が大きいこと」だそうです。

彼女は声が大きくてギルドを追放されたので逆位置でもよさそうですけど、ミュウさん目線なので正位置。正位置のアルカナには逆位置の戒めが含まれるのは、一枚目の女教皇（ハイプリーステス）と一緒です。

また、ミュウさん本人は消極的なままなのに相棒に引っ張られて行動せざるを得なくなっていく、ということの暗示でもあります。

◆三枚目：ここには未来のあなた、占いの結果が表示されます。

◆◆◆ご注意！◆◆◆

ここから先は未来のお話。さらなるネタバレを含みます。

具体的には聖女成り上がり編の中盤、１４話くらいまで。

ネタバレを踏みたくない方はここまでにとどめていただくようお願いいたします。１４話まで読み終わったら是非改めてお越しいただき、占いの成否をお確かめ下さいませ。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

では、改めまして。

◆三枚目：ここには未来のあなた、占いの結果が表示されます。

審判（ジャッジメント）、正位置

復活、再生、大逆転、目覚め、全体完全回復魔法！

＜通常の解釈＞

ラッパを吹きならす天使と、そのラッパの合図に死者が目覚める様子が描かれています。大逆転、起死回生、積み重ねてきたことが報われる、といった意味を持ちます。

悩み事があるなら解決するでしょう。もしかすると、世界がひっくり返るような体験をするかもしれません。

ただ、それは決して悪いことではないはずです。

＜物語上の解釈＞

彼女の類稀な「回復魔法」の資質と、それが世に示される様を示しています。

そして、彼女が使う「全体完全回復魔法」のメタファーでもあります。

あとはラッパですね。もちろん天使はミュウさんのメタファーですが、同時にミュウさんが出会う「世界をひっくり返す存在」のメタファーでもあります。

響き渡るラッパは、ミュウさんを目覚めさせ、同時にその目覚めを世界に伝えるシャルさんの大声です。これは福音ですね。

◆まとめ

＜通常の解釈＞

引っ込み思案なところがあるあなた。それは美徳ですが、度が過ぎるのは考え物。

そんなあなたに転機が訪れます。自信が付くような出来事が起きそうです。それはもしかすると、あなたの世界観をひっくり返してしまうかもしれません。

＜物語上の解釈＞

三枚目の審判（ジャッジメント）は「逆転」。

「逆転」。とてもいい言葉です。

一枚目：女教皇（ハイプリーステス）、逆位置

二枚目：皇帝（エンペラー）、正位置

三枚目：審判（ジャッジメント）、正位置

この三枚のカードは、女教皇（ハイプリーステス）、逆位置＝コミュ障のあなたが、皇帝（エンペラー）、正位置＝声の大きな相棒と出会い、審判（ジャッジメント）、正位置＝逆転する、ということを示しています。

一枚目の女教皇（ハイプリーステス）、逆位置。

此処には元々、正位置の女教皇（ハイプリーステス）が象徴するものが含まれます。ただ、逆位置になってしまっているだけ。

それが逆転して現れるのはミュウさんの本来の姿。文字通りのハイプリーステス。

先述の通りハイプリーステスは通常「女教皇」と訳されます。

でももっと彼女にふさわしい訳語がありますよね？

奇跡の如き力を持ちながら、人とのかかわりを避けて過ごしてきた貴女。

それは強い力を持つ者としての責任感の裏返しなのかもしれません。

しかし時は来ました。

傍らで相棒が上げる大声が、真実の貴女を目覚めさせます。

それは同時に、多くの人に救いをもたらすことになるでしょう。

一枚目：女教皇（ハイプリーステス）、逆位置

二枚目：皇帝（エンペラー）、正位置

三枚目：審判（ジャッジメント）、正位置

この三枚アルカナが示すのは、やがて「聖女」と呼ばれるコミュ障少女の物語。

「沈黙の聖女（サイレント ハイプリーステス）」

ミュウ様の、占い結果でございます。

占いは以上でございます。

ミュウ様、そして作者の玄野久三郎様、

本日のご来店、誠にありがとうございました。