翠利剣侠行 六道無法剣
いらっしゃいませ!
本日のお客様は、吾妻藤四郎様の作品、
作品はこちら。↓↓↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330649003706702
本文より、あらすじを引用させていただきます。
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スーリ九ヶ国。
大陸中央部の乾燥地帯に広がる、東西南北を縦横に結ぶ交易路の一大中継地。
そして、金と武力があれば法も善悪も覆る“剣と無法の世界”。
乾いた風吹く大地をさすらう、三十路を迎えた一人の侠客がいた。
男の通り名を六道(りくどう)という。東国人(タムガジュ)特有の黄色い肌に黒い髪を持ち、高い上背と巌のような肉体を誇る強面だ。
剣の腕は大陸でも最高峰の遣い手であり、また怪我や病気を癒したり己の身体能力を高める「氣功術」も入神の域にある。
ところがこの男、強い相手にはめっぽう強いが弱い者にはとことん弱い。いくらでも高く売れる腕を持ちながら、困っている誰かがいれば只同然で一肌脱いでしまうのだ。
「このスーリで物を言うのは、金の力と暴力だ。持たざる者は白いエルフも黒にされ、持てる者なら黒いトロルも白になる」
「てめえにゃあ懺悔の値打ちもねえ! 泣かせてきた人たちに地獄で詫びろ!」
目には目を。歯には歯を。毒を以て毒を制し、暴を以て暴に克(か)つ。
力持たぬ人たちの無念の涙が落ちる時、六道の怒りの刃が、生かしておけぬ悪党どもをたたっ斬る!
――――――――――
奥行きを感じる作りこまれた世界観、主人公の性格が反映されたような力強くリズムある地の文。心地いいですね。作者様は舞台もお好きだったりするのでしょうか。
現実の外国語をファンタジーに用いるのも大好きです。ワクワクしてしまいますね。
大変楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
最近気が付いたのですが、私、法に従わない無頼の正義漢の旅物語が大好物でございます。
この物語、実はタロットにも取り込まれています。
タロット大アルカナは「愚者」という主人公の旅の物語。愚者とは即ち故郷でのはみ出し者であり、旅先での異邦人なんです。旅人がいろんな人や出来事=アルカナに出会いながらやがて自分の大事なもの=「世界」を見つける。タロットはそういうお話なんです。
異邦人なので常識とか因習にとらわれないで正しいことをしてしまうんですよね。
また話が長くなりそうなのでこの辺で。
それでは六道様の占い結果です!
一枚目:
二枚目:
三枚目:
画像はこちら↓↓↓
https://kakuyomu.jp/users/Kotonoha_Touka/news/16818093082338808054
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ご注意!
この先には作品のネタバレを含みます! いつもより多めに含みます!
物語を読んだ方、ネタバレを気にせず楽しめる方のみお進みください。
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◆一枚目:過去の出来事、あなたの根本にあるもの等が示されます
あきらめ、終わり、喪失、死。
<通常の解釈>
終わり、を示すカードです。一枚目にこのカードが出ているのは、あなたが過去に起きた「終わり」に囚われていることを示しています。お心当たりはありますか?
<物語上の解釈>
六道さんが過去に見た幾つもの「死」です。再びあてのない旅に出ることになった直接の原因である「死」、自分は決して幸せになれないという思い、同じことをこれからも続けていく覚悟を示しています。
もう一つ、「死神」を「死」ではなくそのまま「死神」と解釈します。
六道さんの渾名の元になった「死・喪・哭・泣を
◆二枚目:現在のあなたが示されます
知性、理性、決断力、行動力、勝利、成功、剣、剣の道。
<通常の解釈>
このため、
二枚目の位置に
<物語上の解釈>
剣侠(=剣術に秀で侠気のある士(大漢和辞典より))を
◆三枚目:未来の出来ごと、未来のあなたが示されます
絶望、終わり、喪失、死。
小アルカナの10は数札の最後のカードで、それぞれのスートの到達点とされます。
つまり
日本には「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉がありますが、西洋にも似たような考え方があるのかもしれません。
<通常の解釈>
一枚目と三枚目、終わりを示すカードが二枚出ています。同じ意味を持つカードが場に複数現れた時、カードは互いにその意味を強めあいます。これはあなたが強く「終わり」、あるいは「終わらせなくてはいけない」という思いにに囚われていることを示しています。
アルカナというものはどれも強大なものです。関わりすぎてはいけないものです。一つのアルカナに強く関わりすぎると、目的地(=世界)への道を見失ってしまいます。
あなたは過去の位置に出ている「
どうか、無理はなさらないでください。
<物語上の解釈>
本来の解釈は上の通りです。これから先の物語で起きるであろう他の
ですが、ここでは少々視点を変えます。
描かれているものを、「未来の六道さん」ではなく「未来の六道さんが見ているもの」と解きます。
力なき者の代わりに六道さんが作り出す「悪人の未来」といたしまして、「仇討ち」の意味を持たせました。
倒れているのは悪鬼外道。突き刺さった剣は、本来刃になることのない力なき人々の望み。
任侠を旨とし、戦うための力を持たない者たちのために刃を振るう者。すなわち侠客のモチーフとして
三枚のカードはまとめて、「死神の如き剣侠」です。
占いは以上でございます。
以下、あらためて作品のご紹介!
大陸中央部の乾燥地帯に広がる、交易の一大中継地、スーリ九ヶ国。
無法極めるこの土地に、悪を正す剣ありき。
人の生き血をすすって肥える、畜生外道の
人と悪鬼との間にありて、人に代わりて悪鬼を屠る、死神の如き剣の業。
誰が呼んだか、「喪門剣」。
六道様、作者の吾妻藤四郎様、
本日のご来店、誠にありがとうございました。
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