江田島わんわん物語 霧島 誠様の占い結果
いらっしゃいませ!
本日のお客様は冬林 鮎様の作品、江田島わんわん物語より、主人公の霧島 誠様。
作品はこちら↓↓↓(エブリスタさん)
https://estar.jp/novels/26091005
以下、あらすじを転載させていただきます。
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大正4年、海軍兵学校に入校することとなった侯爵子息・霧島誠は今だかつてない厳しい状況に絶句した。男女交際即退学、エンドレス海軍体操、上級生による全レス下級生いびり、鬱憤晴らし下克上無言乱闘棒倒し──少尉めざして駆け上がれ!青春!!
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あらすじを読むと真面目な歴史もの、という印象を受けるかもしれません。それはそれでその通りなのですが。
主人公の霧島さんが学校時代での思い出を思いを寄せる「お嬢様」に手紙で伝える、という内容になっていて、非常にコミカルで読みやすい物語です。
楽しく読ませていただきました。そして凄い知識量です。当時の軍学校での生活がありありと描写されています。作者様は転生者かもしれない。
すごいのがですね、文章が大正「っぽい」んですよ。時代を感じさせる言い回しなのですが、読みやすい文体で書かれていて作品の雰囲気に浸れました。作品にあった文体というものがあるのですね。言葉遣い、言い回しについても大変勉強させていただきました。
それでは、霧島誠様の占い結果です!
1枚目
2枚目
3枚目
画像はこちら↓↓↓
https://kakuyomu.jp/users/Kotonoha_Touka/news/16818093081241512431
◆1枚目 この位置には過去の事やあなたの本質等がきます。
<通常の解釈>
愚者は大アルカナゼロ番目のカード。何物でもなく、何にでもなれるこれからの存在。何かを始めようとしているなら丁度いい時期かもしれません。
ただし、愚者のカードには軽率な行動を戒める意味もあります。今一度、ご自身の選択を振り返ってみることもお忘れなく。
<物語上の解釈>
海軍兵学校に入る前の霧島さんです。まだ何もでもない、ですね。
船に乗る前の陸から離れるシーンをイメージしています。
一説によるとタロットカードは「愚者」という旅人が色々なアルカナに出会いながら終着点である「世界」を目指す物語だとされています。なので愚者は主人公そのものです。
このため主人公占いで愚者を1枚目に持ってくることは私の中ではタブーにしている(みんなそうなってしまう)のですが、通常の解釈に加え、波打ち際というシーンと何より背後の犬から、霧島さんの入学前の暗示といたしました。
また愚者のカードの持つ「軽率な行動」から、未来に起きる兵学校での苦労の暗示でもあります。
◆2枚目:間もなく起きる出来事、あなたの今の考え方等が示されます。
<通常の解釈>
優しい方とお見受けしました。でも純真すぎて騙されやすい部分があるかも。お気を付けくださいね。
<物語上の解釈>
聖杯は水のエレメントを指します。ペイジは子供なので「水の子供」と解釈できます。ここから「海軍兵学校の生徒」の暗示としました。
暴力が苦手で、天然でお坊ちゃん気質の霧島さんにはピッタリのカードではないかと思います。
◆3枚目:ここには未来に起きる事や占いの結果、アドバイス等が来ます。
<通常の解釈>
騎士は若者を指します。ここから聖杯の騎士は心優しい若者を指すカードです。心が伝わることを暗示するカードであり、多くの協力者に恵まれることを示しています。
出会った人との縁は大切にするのがいいでしょう。
<物語上の解釈>
また、未来に出会う小夜さんへの一途な気持ちの暗示でもあります。
<まとめ解釈>
旅立ちには絶好の日です。方向を決める時には慎重に。しかし旅立った後は振り返らずお進みください。嫌なこともあるでしょうが、恐れず進んでください。旅の最中、優しいあなたは多くの友人を得るでしょう。それは未来においても大きな財産となるはずです。
<物語上のまとめ解釈>
三枚を流れで見ると、何物でもなかった霧島さんが、海軍兵学校という経験を経て、海軍少尉になることの暗示になっています。
陸軍聯隊旗手になることを夢見ていた少年は、とある理由から陸軍ではなく海軍へと進むことを余儀なくされます。しかしそれは文字通り、波乱の人生の幕開けとなるのでした。
江田島わんわん物語、大変面白く読ませていただきました!
主人公の霧島 誠様、ご来店ありがとうございます。
そして作者の冬林 鮎様、企画お付き合いいただき、誠にありがとうございました!
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