理不尽で不気味な悪夢のような世界 / 小鳥遊玲奈様

 本日のお客様は「【完結】悪役令嬢×デスゲーム -デスゲームで生き残るなんて絶対無理なので、生意気な猫とリタイアを目指すことにした」の主人公、小鳥遊玲奈様。


 作品はこちら。


 カクヨムさん

 https://kakuyomu.jp/works/16817330669303606051

 なろうさん

 https://ncode.syosetu.com/n1075if/



 目を覚ました瞬間から、小鳥遊玲奈は悪夢の様な世界に取り込まれていました。


「世界」は言います。


「この世界から抜け出すためにはデスゲームに勝ち残らなくてはいけない」


 この理不尽なルールに対し、小鳥遊玲奈が選んだのは「引き分ける事」でした。


 やがてゲームは進み、この「世界」の本質が明らかになっていきます。


 この異常な世界で、どう行動するのが、どう考えるのが正しいのか。


 そして、どんな決断を下すべきなのか。


 それでは小鳥遊玲奈様の占い結果です。


画像はこちら↓↓↓

https://kakuyomu.jp/users/Kotonoha_Touka/news/16818093078635219514


 一枚目、<剣の9>、正位置

 二枚目、<世界>、  逆位置

 三枚目、<愚者>、 正位置


 ◆一枚目:此処には過去や問題の原因などが示されます


 <ソードの9> 「悪夢」「悩み」「後悔」


 夜中真っ暗な中で目を覚まして、両手で顔を覆う女性が描かれたカードです。

 正位置では悩みや強い後悔を示します。


 悔やんでも悔やみきれない、辛い思い出があるのかもしれません。


 <作品中の意味>

 玲奈さんが気が付いた時には捕らわれていた、「悪夢のような世界」のモチーフにしています。


 またこのカードにはもう一つ、大きな意味を込めています。




 ◆二枚目:此処には現在のあなたを示すカードが来ます


 <世界:逆位置> 「正しくない終わり」「続く苦しみ」


 <世界>は大アルカナ最後のカード。最終到達点であり、ハッピーエンドを示すカードです。しかし逆位置だと、「終わらない」「望んだ終わり方ではない」を示します。


 一枚目のカードと合わせてみると、過去の苦しみは今も続いていて、抱えている苦痛はこの先も続く、と言ったことを示しているのではないかと思います。


 <作中での意味>

 1枚目、2枚目を合わせて、「悪夢のような異常な世界」を表しています。

 また、「終わりがない」ことから転じて玲奈さんの選択である「引き分け」のメタファーにしています。


 また「世界の逆位置」にはもう一つ重要な意味を込めました。それは物語の開始からずっと燻る、この世界の異常さの正体。作品をお読みいただいた方には伝わると思います。




 ◆三枚目:此処には未来のあなたや問題へのアドバイスが示されます


 <愚者:正位置>


 空を見上げる旅人が描かれたカードです。気が付いていないようですが足元は崖になっていています。犬が危険を伝えようと吠えていますが、旅人は気にも留めていないようです。


 新たな始まり、旅立ちを示すカードです。


 1枚目、2枚目のカードが示しているあなたを苦しめていた悩みからは解放されそうです。



 無鉄砲さを戒めるカードでもありますが、まだ問題は多いですが、それを考えるよりも進むことを考えなさい、というアドバイスにも取れます。


 ●<作中での意味>

 旅人=愚者は、普通の生活をしている者から見れば異端の存在です。つまり、『人の枠を外れた才能を持ってるか、単なる変人か、そのどちらか』です。



 そして、未来の位置に出たこのカード、「新たな旅立ち」が示す本当の意味は……ぜひ作品をお読みになってお確かめください!



 <まとめ>

 貴方の抱えた悩みは今しばらくあなたを苦しめるでしょう。長引き、心が折れてしまいそうになるかもしれません。しかしそれは永遠ではありません。

 三枚目の愚者がそれを示しています。苦痛から解放され、新たな旅立ちとなる日は必ずやってきます。今は苦しくても、どうぞ自分を信じて進んでください。



 このお話の魅力に触れようとすると、どうしてもネタバレを踏んでしまいそうです。


 タロットは色々な物の「モチーフ」ですのでこの作品との相性は良いですね。他にも使いたかったカードたくさんあります。これもネタバレに触れるのでやめておきますががががが。


「奈落」とかヤバいですね。タロットにすると「死神」でしょうか。デスゲームですし、これも入れたかった。


 アネットさんとイムちゃんも入れてみたかった。レナさんと合わせて「カップの3」とかどうでしょうか。どうでしょうかって言われても困りますよね。すいません語るとネタバレになるんですよ。


 このエッセイを読まれてから「悪役令嬢×デスゲーム -デスゲームで生き残るなんて絶対無理なので、生意気な猫とリタイアを目指すことにした」本編を読まれる方、本編のあと是非、もう一度このタロットの配置見に来てください。多分違って見えると思います。


https://kakuyomu.jp/users/Kotonoha_Touka/news/16818093078635605895



 作者様は非常に知識豊富な方ですね。機会があったらゆっくりお話伺いたいです。


 作者の図科乃 カズ様、企画お付き合いいただき、誠にありがとうございました。




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