武士の 意地と御霊の後語り 寒月高く 楠昭らす

 四條畷神社に参拝し、その後で楠木正行公の墓地に参ったときに詠んだ短歌。


 南北朝時代の楠木正行公を祀る神社なのですが、このあたりは四條畷の戦いがあり、その戦いで散った楠木正行公の墓があります。


 この墓地には楠木の巨木があり、冬の月に照らされた姿は美しく、儚い楠木正行公の生き様と何百年もそこにある楠木の対比によけいに涙でそそられてしまいました。


 南朝の中心として語りづかれる若武者の姿、守り続けるその地区がとても素敵な場所でした。


 とうてい、楠木正行公の時世には霞む短歌ですが「返らじと かねて思へば あづさ弓 なき数にいる 名をぞとどむる」とよんだ楠木正行の返歌といいたいです。


 あなたの名ははるか先にも残っていて愛されていると。


 やはり、武士の最期は泣けてしまう。

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