第31話 抗生薬が無い

 前話で、父親が白内障の手術をした旨を書きましたが、薬でかなり困った問題が発生しているようです。


 調剤薬局に処方箋を持って行き、抗生薬の飲み薬セファレキシンカプセルの『ケフレックスカプセル250mg』を4日分調剤して頂いたわけです。


 しかし、今回実施した左眼用の抗生薬は、何とか調剤出来たのですが、次回の右眼用の抗生薬が手に入らない可能性があると、薬剤師さんが申しておりました。


 抗生薬・抗生剤は、昔は抗生物質って言われていた薬ですね。


 有名な名前だと、100年ほど前にアオカビから発見された、ペニシリンがあり、80年ほど前に感染症の治療薬として利用されるようになりました。


 薬剤師さんの話では、ジェネリック薬では無いはずの『ケフレックスカプセル250mg』と言う抗生薬が手に入らない理由として、何でも「ジェネリック薬が不足しているため、その影響を受けている」とのことでした。


 ネットでぐぐってみたら、


 抗菌薬不足の発端は、原材料をつくる中国メーカーの工場の稼働停止。

 排水処理に問題があるとして、中国当局の指導で操業できなくなった。

 日本で流通する抗菌薬は日医工などのジェネリック薬(後発薬)メーカーが製造しているが、その原材料となる化学合成物質は中国から調達している。


 と出てきました。


 なんと中国のメーカーに、ズブズブに原材料を依存していたんですね。


 厚生労働省は国民の命と医療、健康について、本気で考えて医療行政をしているのか、疑わしくなります。


 ジェネリック薬メーカーも、国が薬価を下げ過ぎたために、原材料を国内調達では採算が合わず、公害等を無視して製造しているため安価に原材料を製造出来ていた中国メーカーに、完全依存なのでしょうか。


 早急に、薬価の再評価と、国内での原材料調達を実施すべきなのでしょうが、利害関係がある以上、中々進まないのでしょうね~


 採算が見込めない現状の状況では、多額の設備投資は絶対に出来ないですから。


 また、ジェネリック薬の品質問題もありましたので、抗生薬不足はまだ当分の間は続くのだと、覚悟しておいた方が良いのかも知れませんね。



 なお、白内障手術後の翌日検査で受診し、左目の視力検査を実施したところ、術前は0.01だったのが、術後は0.5まで視えるようになったとのこと。


 白内障手術って、ホント凄いですね~

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