第2話 放置自転車

 ウォーキングをしていると、市の管理する歩道に、ポツンと「自転車」が鍵を掛けて置いてありました。


 何週間たっても自転車はず~とそのままで無くならないので、これがいわゆる「放置自転車」ってやつだと思いました。


 今時は自転車に名前なんて書かないのでしょうか、一目では所有者は判りません。


 廃棄処理が面倒で自転車を乗り捨てた不法投棄なのか、盗難された自転車なのかは判りませんが、気が付けば市役所からの『警告書』が自転車に貼ってあります。


 要約すれば、ここは市の管理道路で、所有者が〇月◇日までに自転車を撤去しないのならば、市が撤去し処分するよって書いてありましたね。


 防犯登録のシールは貼ってありましたので、市役所から警察に「放置自転車」の連絡をしても、所有者が自転車の回収に来なかったのでしょう。


 警察が動いていないってことは、盗難届も出てなかったのでしょうね。


 いつまでも放置されている自転車を見るにつれ、自転車一つ撤去するのにも、ルールや条件があって、中々に大変なようだと思った次第です。


 でも考えて見れば、「放置自転車」の撤去も処分も、全て我々の税金から費用を捻出しているんですよね。


 正規の廃棄処理をしないで不法投棄するズルい人が増えると、負の連鎖が始まるから問題なんですよ。


 不法投棄は景観も悪いし撤去処理のために、税金だって増えそうでイヤですよね。


 せめてリユースで中古自転車として売れるのならば、少しは費用補填出来るのでしょうが、それも中々面倒で難しそうです。



 「放置自転車」って言葉は、盗みは「窃盗」なのに「万引き」って言っているのと同じで、言葉が軽くて罪の意識が薄くなるのかもしれません。



気が向いたら、素人カメラマン仲間達との撮影旅行よもやま話集


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