空を染めた紅蓮の月
レンレン
プロローグ
飛行機の揺れで起きた。ヤマト国までの引っ越しはなんか違和感しかない、ヤマトは悪い国ではないが、長旅で疲れているのかもしれない。
僕は飛行機の中で眠れなくなっている。仕事で世界中のあっちこっち旅をしていた、すぐに慣れると思っていたが、けど、違った。いつも悪い夢ばっかりを見て、悪夢から生み出すシチュエーションも実際に行われたことがある。そして今、3日間眠れない日々を送り旅している、窓の外の雲を眺めていると気持ち悪くなっていく。
「仕方がない、3時間まだあるが、全然眠れなかった」
と言いながら、隣に座っている女性が急に声をかけてきた。
「あの、もしかして、飛行機が苦手ですか」
と優しく声を掛けられ、3日間ずっといた女性が初めて声をかけてきた。
「何というか、苦手ではないが、精神的影響が…」
不思議そうにを見て、優しく微笑んだ。
「なるほど、事情があるんですね。ごめんなさい、急に声をかけて」
「謝らなくてもいいよ。ただ、悪い夢を見るんだ」
と嘘は付かず、軽く誤魔化すことにした。
「あっ、すみません。自己紹介もせず声をかけてしまって。古川マリアとお申します。こう見えてヤマト出身地なんです。よろしくお願いしますね。」
「こちらこそ。カーロス・アルメイダ、こう見えて地球の反対側カナリオ国出身なんだ。」
彼女、古川マリアは長い黒い髪の毛、瞳は茶色、肌が白い、見た目での出身はヤマト国、本当に嘘をついていないようだ。仕事のせいかもしれないけど、人と話すとき相手の目をジッと見てしまうんだ。だから、今、彼女の頬が赤く染まっているに気づくと目を逸らす、なぜかわからないけど、頭が重くになって、寝てしまう。
ヤマト国に到着し飛行機の揺れで起きる。もうすぐ出れらる。そして、隣にいた女性がいないことに気づく。CAさんに聞くと。
「いいえ、お客様は最初からお一人で…お客様大丈夫ですか」
深呼吸しながら、彼女のこと思い出そうとしても思い出せない。声、顔、何も思い浮かばない。ちょっとだけとなりにある窓を見て、彼女は外で僕をずっと見ている。冷汗をかいて、CAさんに飛行機の外まで、荷物を運ぶのを手伝ってもらいながら、体が鈍くなって、時間が止まっていたみたいな感覚で、唯一動かせる目だけキョロキョロ周りを見ていると肩に冷たい手を感じ、肩に目を向けると彼女の顔を、見た。
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起きると、知らない天井の下にいた。周りを見るとここは病院だとすぐ気づき、ベッドの左側には寝ている女性、古川マリアが居た。
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