第7話 パーティ初めてのクエスト受注

 祝杯も終わりに近づき、冒険をするのは明日になり、


マリアさんがオススメの宿を紹介してくれたことで格安で泊まる事ができた。


なんだかんだマリアさんにお世話になってるから、


これからも顔を出していかないとな。


宿に泊まることを最後まで否定していたのは、スピカさんだった。


『なんで、この私が格安の宿なのよ~!』って駄々をこねて、


ルイさんがなだめながら引っ張ってくれなかったらあのままずっと酒場から動かなかったんだろうな。


とにかく、僕にも仲間ができたんだ!


次はみんなが離れないよう、気を付けて行かないとな。


明日のクエストは簡単そうなクエストから探していくとするか。


いきなりみんなに負担をかけるわけには……


って、僕は簡単なクエストしかしたことないや。


そう考え事をしているといつの間にか僕は深い眠りについていた―――


―――翌朝、僕たちはクエスト広場に向かった。


クエスト広場は冒険者が多く集まる場所だ。


国やギルド、村や個人的な依頼まで多くのクエストが掲示板に張り出されている。


クエストには階級が存在し、


階級によって報酬や仕事の難易度などが決まっている。


今日もクエスト広場には多くの冒険者が集まっている。


中には物凄い装備を身に着けている者までいるな、


かなりの強者なんだろうな。


だが僕にも立派な仲間ができたんだ、


一緒に冒険ができるなんて何年ぶりだろうか……


「うわぁ、ここは物凄い人たちだな」


エマさんはクエスト広場に集まる人々を見て驚いている。


「ここは世界二大王国の1つ、バルトガルト帝国ですからね、張り出されているクエストもきっと物凄いものばかりなんでしょうね」


ルイさんは少し緊張したような口調だ。


ここはやっぱり一番簡単なクエストから行った方がいいな。


「大丈夫ですよ、僕たちはまだパーティになって日が浅いですからね。まずは簡単なクエストから初めてお互いの動きを確認しましょう」


僕たちは人混みを掻い潜り、クエスト掲示板の前に辿り着いた。


え~っと、簡単なクエストは……これか。


僕は簡単なクエストの張り紙を1枚ピッと剥がすと、


その場にいた全員が驚いた―――

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