二十七回 vs北都大稚内!!名寄・宗谷地区代表決定戦!!

 稚内創英を0-2で下し決勝に進んだ。自分はの中学は稚内だから中学の「同級生に会うかも」と思ったけど、相手が強打と聞いて何処まで抑えられるかワクワクして居てどうでも良かった。

 今日も今日とて先発投手としてマウンドへと上がった。球の感覚はとても良くいい球を投げれる.......いや打たれないそんな自信が何所からもなくわいてきた。

 北都大稚内先攻で始まった。地区代表決定戦決勝は、一番の内橋を見逃し三振で抑えると続く二番の郡も3球三振に抑えると続く三番の河野をファーストゴロに打ち取ると続く二回も三者三振に抑え打線はと言うと相手ピッチャーの前川を攻めきれずにいた。そんなこんなで三回の表を三者凡退に抑えるとその裏の先頭バッターの僕がアウトハイに来たストレートを流すも惜しくも切れてファールになり、次に投げてきたフォークを空振りするもなんとなくだが配球が読めてきた。

 読み通りなら次は真ん中高めからアウトコースの高めに逃げるスライダー..........そう考え若干踏み込みボールをライトに流すようなイメージで振るとジャストミートとしライトポールに当たり判定はホームランとなり先制するもそれ以降無失点に抑えられまたしても投手戦になり7回終了時点で0-1で勝っているもチャンスを何回も作られている。

 8回に満塁のピンチに初球に投げた直球が顔面すれすれの所で咄嗟に構えたグローブに入りそれをヒットと勘違いしたランナーが飛び出していたので二塁に投げ、涌井先輩が意図に気付いたのか一塁へ投げトリプルプレーが成立.....かと思ったが智弘が見て無くてエラーしてベースカバーをする為に一塁に行くと智弘は呑気に「ドンマイドンマイ」と言ってきた。

 ボールを奪い取り一塁ベース上でアウトをアピールしトリプルプレイが成立チェンジした。外野の選手とか一部の選手が残ってたが審判のアナウンスでベンチに戻っていった。

 その裏、前川から変わった二番手松田の直球を初球こそ空振るが二球目から球筋が見えてきた。三球目は二球目同様外角に外れた。三球目はなんと145㎞を出していた。

 四球目はそんな早い直球が頭にぶつかった。ヘルメットを着けてるとは言えかなり意識が無くなるほどに痛かった。そんな中頭か何かが垂れてきた。その場でうずくまり動けく事も出来ないほど痛かった。その垂れてきた液体を手で拭うと手が真っ赤に染まっていた。ソレしか憶えていなかった。

 目が覚めると祖母ちゃんと叔父さんが居た。叔父さんが白衣を着て話してくれた。 

 幸い何もなかったそうだ。血に着いてだが強い衝撃で皮膚が割れて出て来たそうだ。万が一を取って通院するそうだ。後、部活もドクターストップが掛かった。

 気になる試合結果だが北明が北都大稚内を5-0と下して地区代表として秋の全道退化出場を決めたそうだ。監督と諏訪野主将が来てくれて伝えてくれた。監督の「秋の全道に出れそうか?」との問いには「気持ちと傷の治りの速度次第です」と答えた。監督は頷いただけだ。

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