二十五回 不協和音と協和音

 錠前先輩から光弥君の話を聞いた後部活の時間が終わりを迎えたので家に帰る途中に康孝に少し無茶だがお願いをした。「....したいわけだ」と言うと「お..ま....正気か?」と返された。その返しに「あぁ......至って正気だが?」と返すと「しゃーないなでもそれはお前だけだろ?」そいうと頷いた。

 次の日、「錠前光弥お前に勝負を挑もう」そうと10球勝負を仕掛けた。放課後に河川敷で行うことにした。

 審判は、錠前先輩にお願いした。と言うより自ら買って出たくれた。ヒット二本打たれたら俺の負けと言う結構不利な賭け事だ。先輩の「プレイボール」の宣言を皮切りに投げる準備をして初球はストレートをど真ん中に投げ込んだ。次はアウトローにツーシームをストライクゾーンギリギリに投げ込むとプレッシャーが凄い甲子園ベスト8のチームの中継ぎと言う肩書があるから尚のことだ。次のカーブが抜けセンターへのヒット性の当たりを打たれもう次が無い状態だ。次もカーブで行きインローにズバッと決まった。次もストライクゾーンからボール球を投げるイメージでアウトローにカーブを投げ込んだ見事に空振りを誘えた。ストレートで二球ゴリ押すとツーシーㇺそしてフォークで落としてストレートの順で投げ全て相手は空振りをした。

 勝負の賭けの通り「あまりトラブルを起こさない」ことを要望として伝えると「昨日のはすまない」と謝ってきたが「ちがうだろ謝る人が!!」そいうと帰る時解散となった時に何か思い出したが忘れた。「ちょっと........いや、何でもない」言いなおした。何かを思い出しかけたが忘れたい不味い記憶なのか?......良いや気にしないで帰った。

 家に帰るって倉庫を漁ったが.........何も見つからなかった。記憶を遡っても何も出てこず見当もつかなかった。取りあえず気にせず学校に行った。学校に着くと当然のように下駄箱を開けると足元が埋まるくらいの手紙が入ってた。困ったが束にしてカバンに入れて教室に入った。朝から眠くてしょうがないそんなこんなで授業をしっかりと受けスマホでメジャーの情報やニュースを見ていたら廊下が凄い騒ぎ声であふれていた。見る気にもならなかったがそいつは教室に入ってきて紗紀さんに告白してたが見事にそしてこっ酷く振られていた。そしてそいつは振られた腹いせか殴ろうとしていた。腕を上げた瞬間何故かわからないが庇わないとヤバい事に成ると直感で行動に出て庇った頭に拳が降ろされ気絶しそうだったが気合で堪え威圧しながら後ろに振り替えるとそいつが気絶していたから保健室に行った。

 こっ酷く振られていた奴はサッカー部のキャプテンらしい、別に興味が無かったのでどうでもよかったが。

 あの時怖かったかクラスに聞いてみたがほぼ全員が「怖かった」と答えた。それ以外の答えが「怖すぎてちびりそうになった」だった。気にせず午後の授業を受けて部活が無かったので帰った。

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