最終回

時は、夕方4時半頃であった。


ところ変わって、新郎の控室にて…


新郎の控室に草介ソースケ草介ソースケの両親とエイスケとかなで夫婦がいた。


草介ソースケが女性従業員さんたちに対してどぎついセクハラをした…


どぎついセクハラが原因で、女性従業員さんたちが命を絶った…


それを聞いた草介ソースケの父親がものすごく怒った声で言うた。


「オドレクソアホンダラ!!」


母親は、あつかましい声で言うた。


「あんたはなに考えているのよ!!」


エイスケとかなでは、ものすごく困った声で草介ソースケに言うた。


「あなた…ご両親にきちんとおわびをしたらどう?」

「そうだよ…草介キミひとりのせいで、結婚披露宴ひろうえんが取りやめになったのだよ…親御おやに頭を下げてわびろ!!」


エイスケに怒鳴られた草介ソースケは、ひねくれた表情を浮かべていた。


この時であった。


新婦の控え室から女性プランナーさんの叫び声が聞こえた。


「やめてください!!」

「イヤ!!アタシ、大好きだった人のもとに行く!!」


それを聞いた草介ソースケが部屋から飛び出た。


またところ変わって、新婦の控え室にて…


ウェディングドレス姿のさおりが刃渡りのするどいナイフをのど元に突きつけた状態で女性プランナーさんに向かって叫んでいた。


そこへ、草介ソースケがやって来た。


「さおり!!」

「来ないでレイプ魔!!」

「やめてくれ!!このとおりだ!!」

「イヤ!!アタシは大好きだったあの人のもとに行く!!」


さおりが言うた大好きだった人は、1月2日に羽田空港で発生した深刻な事故で亡くなった国家公務員だった。


さおりは、国家公務員の男性と結婚準備を進めていたがフリョの事故で亡くなったのでできなくなった。


草介ソースケは、亡くなった婚約者のピンチヒッターで選ばれた…と言うことであった。


勤労青少年ホームで知り合ったと言うのは、草介ソースケを紹介した人がテキトーに言うただけであった。


目を真っ赤に染めているさおりは、ワナワナと震えながら草介ソースケに言うた。


「よくもだましたわね!!もう怒ったわよ!!…今から…大好きだった人のもとへ行くわよ!!」


その後、さおりはナイフでのど元を刺した。


「やめろ!!」


草介ソースケは、必死になって叫んだが遅かった…


さおりは、ナイフでのど元を刺して命を絶った。


「さおり!!さおり!!」


草介ソースケは、叫び声をあげたあとその場に座り込んだ。


「オドレクソアホンダラ!!」


思い切りブチ切れた草介ソースケの父親は、硬いもので草介ソースケの身体をボコボコに殴りつけた。


草介ソースケは、ビービービービービービービービービービーと泣いていた。


またところ変わって、理容院さんぱつやにて…


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!なんてことをしたのよ!!」


店内に桃子の叫び声が響いた。


この時、じんの頭はボウズ頭になった。


桃子は、怒った声で奥さまに言うた。


「奥さま!!なんでボウズ頭にしたのよ!?」

「だって、髪の毛を短くカットしてと言うたから…」

「ふざけるな!!もう怒ったわよ!!」

「すみませんでした~…」

「すみませんでしたで済むと思ったら大間違いよ!!」

「どうしたらいいのですか!?」

「ますますはぐいたらしいわねクソババア!!あんたたちのせいでじんさんはお嫁さんがもらえなくなったのよ!!責任を取りなさいよ!!」


この時、チェアに座っていたじんが女々しい声で泣き出した。


守は、ものすごく困った表情を浮かべながらあたりを見渡した。


たつきは、ひどく疲れたので眠っていた。


桃子ににらまれた奥さまは、オロオロオロオロオロオロオロオロオロオロ…としていた。


せっかくのよろこびの日は、こなごなに壊れた…


『前の日までにさんぱつやに行って…』と言うたのに…


じんさんは『つかれた』とか『しんどい…』などと言うてさんぱつやに行かなかった…


じんさんが前の日までにサンパツしなかったので、挙式披露宴がぶち壊れたのよ…


サイテー…


ドサイテーだわ…


桃子は、女々しい声で泣いているじんをするどい目つきでにらみつけながらつぶやいた。


今回の事件の発端は、じんが前の日までにさんぱつやに行かなかったことだけにあるのでしょうか?


他にも原因はあると思うけど…(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…)


【終】


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【女の事件】恨散髪(さんぱつ) 佐伯達男 @cfzf5698xp

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