ハリボテの国

Kalin.L

第1話 エピローグ

俺の名前は、リアム・マクラレン

9才 小学生だ。

ここは、アイオア州ブーンと言う町で周りを見渡しても山と畑しか見えないんだ。

父ちゃんと母ちゃんは、トウモロコシや小麦を作ってる。あと馬、牛、豚、鶏がいる。俺も休みの日には、手伝うけど...殆ど子守りだな。

妹のエマは6才で、メッチャ生意気なんだ!いっつも俺の後を付いてくるし、悪い事をしたら父ちゃんにチクりやがる!リアルにウザいんだ!

子守りが嫌で、たまに母ちゃんに頼み込んで、隣に住んでる同級生のレイチェル・アーネットと遊ぶんだ!

レイチェルは、真面目では無いけけどさ、スゲー頭が良い。俺とレイチェルの母ちゃん達には、俺が勉強を教えて貰う振りをして、2人で山の中に入って探検するんだ。

それが今の楽しみかなw

明日は2人で前に行った所の奥に進むんだ。

父ちゃんには、山は危ないから子供だけで入るなと釘を刺されてるけどさ...

遊ぶ所が無いんたから、しょうがねぇじゃんって俺は思うんだ。

レイチェルの考えで、山の中で迷子にならないように、リボンで2人だけの印を付けている。あったまいいよなぁwww

早く寝て明日に備えるぞ!


翌朝 7時

「母ちゃん、おはよう」キッチンで、忙しなく朝ごはんを作っている母がいた。

「あら、早いわね。スクランブルエッグで良いでしょ?」

「うんうん、シリアルも食べで良い?」

「いいわよ」

探検に行くには、体力を付けとかないとな!

おやつも昨日の夜に、リュックに詰めたし準備は万端だぁぃ♪

「遊びに行くのは良いけど、エマに見つからないように行きなさいよ。それと危ない場所には行かないでね」母ちゃんは、俺のおでこを指でコツンと弾いた。

「うん、わかってるよ♪このサンドイッチ、昼ご飯に持って行ってもいい?」

「良いけど、遅くならないでね。それとレイチェルに無理させちゃ駄目よ」心配そうな目で、俺を見ている。

「うん♪解ってるってぇ♪食べたら行ってくる」俺は、ストックバックに、サンドイッチを詰めた。

「早過ぎない?」

「遅いとエマに見つかっちゃうし!レイチェルと待ち合わせ時間決めてるから」シリアルを目一杯、口に放り込んだ。

「それなら良いんだけどね。エマは拗ねるでしょうね」母ちゃんは、料理を終えて椅子に座った。

「父ちゃんは畑?」

「牛舎で餌をやってるから、声を掛けてから行ってね」

「ラジャー♪じゃぁ用意して行ってくるよ」俺は、食器を片付けて2階に駆け上がった

「気を付けてね」

「わかったぁ♪」

服も着替えたし!おやつとマジックペンも持った。よっしゃぁ行こうか!牛舎でミルクも入れてもらおう。

「父ちゃーん」

「おーリアム、レイチェルに勉強教えて貰うのか?」父ちゃんは、牛と馬に餌をあげている。

「うん💧ミルク入れて貰っても良い?」

『レイチェルの分も、たっぷりいれてやるよ。重たくないか?」

「大丈夫!じゃぁ行ってくるね♪」

「賢くなって来いよ」父ちゃんは、ニヤけ顔で言った。

「それは...わかんねぇよ」父ちゃんは、ガハハと笑っていた。


俺は自転車を飛ばして、森の入口の印の所まで行った。

レイチェルは、まだかなぁ...時間は守るはずなんだけどなぁ...

おっ!あの帽子はレイチェルだ!

「レイチェール!ここだよ!」

「待った?」レイチェルは、息を切らせながら言った。【俺も今来た所】

「それじゃぁ!出発だぁ」2人は、同時に言った。

森の奥は危ないから、俺達はジグザグに探検してるんだ。南の入口から入って北東に進むそへから北西に進むって感じに。

「落とし穴に、ウサギが掛かってるといいなぁ♪ウサギを飼いたいから」レイチェルは、ワクワクしてるみてぇだ。

「掛かってると良いなぁ!」危険な動物が来ないように、笛を吹きながら北東に進んで行く。

罠の近くに、来たので笛を吹くのを止めた。

「罠の所ね「「見てみよ」俺達は落とし穴の柵を外した。

「いねぇな...」

レイチェルは残念って顔をしてる。

「まだ罠は3個あるから行こう」

「うん♪︎行こ~」歌を歌いながら進んで行く。

「印があるから、今度は北東ね」方位磁石を見ながら俺達は進んでいく。

「10メートルぐらいの所に2個目の罠だな!楽しみだぜ」

「もう!そろそろね!白いウサギが良いなぁ」

「あっ!トラップ発見!」俺達は、草を寄り分けて中を見ると...

「ここも、いねぇな。草を戻そう」

「次に期待に期待しましょ、うふふ」

前に付けた草の跡の道をたどって行く.

「この辺りにも、罠を仕掛けて置くか?」

「うん。そうしよう」2人で、座って近くにある木の枝で穴を掘る。

「穴を掘ってるだけでも、楽しいんだけどね」

「めっちゃ楽しいぃ!少し深く掘るか?」

「いいねぇ♪」・・・いつもは50cmくらいの、深さで掘るけど!今日は70cmにしよう。

「レイチェル、横幅も少し広げようぜ」俺達は、無言で穴を掘った。

「こんぐらいで、後は枝を組むか」汗が出てくるぜ。

「私は、草を集めるわ」俺は枝を集めた。レイチェルは、枯れ草を集めている。

罠に枝を組んで草を被せた。

【じゃぁ!次に行くか!】

〖レッツゴー٩(.^∀^.)ง〗俺達は、また歩き始めた。

「木苺!発見!食べよう!」

「うめぇな!」俺達は、木苺をもぎ取り、口に入れた。

「ほんとに美味しい~(*´ч`*)袋に少し入れて行こうかな」レイチェルは、バックパックから袋を出している。

「あっちの木の根にキノコが見えるけど、不気味な位綺麗な色だなぁ」

「綺麗な色の物は、殆ど毒があるから触りたくないわ」俺達は、目印を探し歩き出した。

木々の合間から太陽が差し込んできて、森がキラキラして見えた。

「印!発見!」

「切り株のある所ね」少し遠くにある、切り株を見た。

「切り株の所に行ったら、少し休憩するか?」

「そうだねぇ。喉が乾いてきたしね」

北西に、ズンズン進む。

「3個目発見!」「本当だ!見ようぜ!今度こそ、ウサギよ、居ててくれぇ」

草を払い、ワクワクしながら中を見た。

・・・「いないねわね」

「家の手伝いが2人とも無かったら!もっと遊べんのになぁ...」俺は、切り株の根っこの所に座った。

「そうだけど、お手伝いは必要よ。パパ達が働いてくれてるから学校にも行けるし、ご飯も食べれるんだから」レイチェルは、そう良いながら切り株に座った。

「それは...そうだけど...エマの子守りが殆どだぜ!あいつが生意気なんだよ」

「確かに、エマは...ちょっとね💧笑) 私にも、アリシアがいるけど、まだ3才だから可愛いわ」俺は、バックパックから、水筒を出した。

「エマは何かあると、父ちゃんにチクるんだよ。少しは黙っとけって思うよ。喧嘩したら直ぐに泣くし...」

「喧嘩する時エマに何て言うの?」

「大体が、お前はうるせぇんだよ!少しは黙ってろ!お前マジうぜぇ!って感じかなぁ」

「そ、それは、泣くわよ」俺は、ミルクをコップに入れて、レイチェルに渡した。

「解ってんだけどなぁ..ムカつくと止まらなくなるじゃん」

レイチェルは、ミルクを飲み出した。

「リアムの家のミルクは美味しい~♡」

「父ちゃんが、たっぷり持たせてくれたのさ」

俺も、ミルクを飲んだ。

レイチェルが、口を開けて周りを見出した。

「レイチェル、どうしたんだぁ!」

「リアム、周りを見て...」俺は、周りを見たが

「熊か?何なんだ?」

「私達の周りの動きが止まってる...蝶々が...」

森の木々の葉の、揺らめきが止まり、蝶や鳥の動きが止まっていた。

「何だ...これぇ...」俺は、下を見た

「レイチェル、絶対に下を見るなよ」

「何でよ!」レイチェルは、下を向き

「キ.キャぁ“ぁ“ー」

切り株も、地面も消えて2人だけが宙に浮いているようだ。












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