無自覚な天才令嬢は我が道を往く

uribou

第1話

 ネイピア子爵家領は、冬は結構雪が深く積もる土地柄なのです。

 領主の娘に生まれてしまいますと、カゼを引くからなどと言われ雪かきのお手伝いもさせてもらえず、家の中に閉じこもっているしかなくて。


 ええ、暇ですとも。

 ですから読み書きできるようになるのは早かったですね。

 本を読めるなら暇潰しになりますから。


 子供には難しい本であっても、聞いて覚えてを繰り返しました。

 冬なんか他にやることがないですから。

 そしてあることに気付きました。


『ししゃくけのむすめはおうひさまになれないの?』


 いくら文献をひっくり返しても、子爵家から王妃が出たという記録がないのです。

 どうして?


『妃は伯爵家以上からという不文律があったはずですよ』

『でも、だんしゃくけやへいみんのおうひさまもいるよ?』

『それは真実の愛と言って、王子様に愛された特殊なケースなのよ』

『ししゃくけのむすめはしんじつのあいになれないの?』

『……そういえば聞いたことがないわね』


 王子様のお妃というのは、女の子の憧れです。

 でも幼いながらに知りました。

 わたしはどう頑張っても、女性として最高位である王妃にはなれないのだと。

 

 努力しても最高の幸せを掴むことができないのは、子供心にショックなことではありました。

 ではわたしは何をすべきなのか?

 結論としては、自分に付加価値があればいいのだと考えました。


 できることが多い方が幸せ。

 選択肢が多い方が幸せ。

 つまり知識と技術とお金があれば幸せ。


 家にある本を一心不乱に読みました。

 全ての本を記憶した時、もうわたしは家にいても知識が増えないと思いました。


「お父様、お母様、わたしは王都に住みたいです」


 わたしことシシリー・ネイピア七歳の時でした。


          ◇


 ――――――――――一年後。王都にて。


「マギー師匠、魔法医の免許取れました!」

「あらあら、シシリーちゃんはとても優秀ですね」


 王都に来たわたしがまず考えたのは魔法のことでした。

 魔法医になりたかったのです。

 稼ぎがいいですし、回復魔法は役に立ちますから。


 領の実家にも魔法の本はありました。

 覚えた内容によると、魔法に必要な条件は以下の三つ。


 一:自分の魔力を意識し操れること。

 二:ソーサリーワードを理解し、魔法の構造を理解すること。

 三:魔法の効果に対する鮮明なイメージを持つこと。


 ソーサリーワードは本さえ読めば理解できます。

 イメージもまた、想像力豊かと言われるわたしは長けているのではないかと思います。

 ただ、魔力って何?

 そこだけはサッパリ。


 魔法は特殊な技術です。

 王都には魔法を教える教師が何人かいますし、私塾もあります。

 ただかなり法外なお値段なのですね。

 おまけに身体強化魔法とか回復魔法とか、個別の魔法に特化なのです。


 わたしは魔法を教えてもらいたいわけではなく、魔力を操れるようになりたかっただけなので、一番月謝のお安いマギー師匠を選びました。

 マギー師匠は、必ず魔法を使えるようになりますよ。

 ただしちょっと火をつけたり光で照らしたりするだけですよ、というスタンスでした。

 すごく有用な魔法を使えると謳っているわけではなかったので、人気はなかったのです。

 わたしには打ってつけでした。


 マギー師匠に優しく丁寧に教えてもらうと、初日に自分の中の魔力を意識することができました。

 その日の内に魔法の風を生み出すことに成功したのです。

 一日で免許皆伝でした。


 でもその後もマギー師匠の元へ通っています。

 マギー師匠は魔法は得意ではないですけれど、魔法薬作りの腕がいいのです。

 魔法薬作りはいかに魔力を操作し流し込むかが肝です。

 だから魔力を意識させることが上手なのですね。

 魔法薬作りは口伝が多く、本で学べないことばかりなので、師匠に教わっています。


 またマギー師匠は本を多く知っていました。

 わたしの読んだ本とどういった魔法を覚えたいかを話すと、この本とあの本を読むといいよと教えてくれるのです。

 王都には王立図書館がありますので、様々な魔法を次々と使えるようになりました。


 師匠の弟子になって知ったことの一つに、人脈とか他人への影響力が大事ということがあります。

 わたしが回復魔法や治癒魔法を使えるようになっても、魔法医連はわたしを全然相手にしてくれなかったのです。

 子供って信用がないなあと思いました。

 マギー師匠の口利きで、ようやく魔法医試験を受けさせてもらえました。

 師匠はやっぱり尊敬に値する人なのです。


「シシリーちゃんは魔法医の資格を取って、何か当てがあるのかい?」

「小遣い稼ぎがしたいのですけれど……」


 お母様が王都に来た時にお茶会を開いてもらい、交友を広めたいのです。

 わたしの資金であれば、家に迷惑をかけませんしね。


「魔法医はお客を取るのが難しいと聞きました」


 一流になればどんどん稼げるけれど。

 誰だってわたしみたいな子供で新人の魔法医に診てもらいたいとは思わないでしょう。


 魔法医連のルールでは、腕の安売りを防ぐために、患者から一定以上の価格を徴収することが決められています。

 お試しで魔法の効果を見てもらうということができないのです。

 失敗しました。

 魔法医になる前に腕を見せておくべきだったのですね。


「まず治療院に雇ってもらい、顔を売るのが先決かと思いますが……」


 大体新人が修行として通る道なので、重労働で賃金が安いのです。

 賃金のことはともかく、まだまだ色々と勉強しなければならないわたしにとって、長時間拘束されるのはよろしくないというのが悩みどころです。


「治療院にお務めなんておよしなさい。腕が腐りますからね」

「腕がくさ……えっ?」

「小遣い稼ぎ程度でいいのなら、私が患者さんを紹介しますよ」

「本当ですか!」

「ええ、もちろん。シシリーちゃんが来る日は決まってますからね」

「ではマギー師匠にも紹介料を……」

「あらあら、いいのよ。シシリーちゃんの評判が上がれば、私のお店の客も増えますでしょう?」


 師匠は本当にいい人です。


「助かります。よろしくお願いします」


          ◇


 ――――――――――さらに三ヶ月後。


 わたしは五日に一度師匠の元に通います。

 その他にイレギュラーで師匠の薬草採取にお供させていただくこともあります。

 魔物除けを設置してある街道を外れると、たまに魔物が出たりもします。


 マギー師匠は昔、魔物ハンターをしていたそうで。

 倒し方や解体法、どこの部位が売れるかなんてことも教わりました。

 本では得られない知識なのです。

 マギー師匠は本当に博識です。


「今は開発が進んでめっきり少なくなったけど、昔は王都の回りは魔物だらけでね」

「はい。話には聞いています」


 四〇年ほど前に現在の位置に遷都した時は魔物の多い地だったそうで。

 ただし地理的には交易の中心たり得る絶好の位置なので、現在の陛下が即位した時に遷都を決めたとの話です。

 当時は、王は気でも狂ったかと思われたようですよ。

 現在の王都は繁栄し、大変な恩恵を受けていますけれど。


 王都のハンターギルドも解体されて一〇年になります。

 それだけ魔物が少なくなっているということはありますが、ヒーラーが集まらないという側面もあったのだそうです。

 魔法医の方が安全で儲かりますからね。


「おや、おいでなすったようだよ」

「はい」


 わたしのお客様です。

 昔師匠とともに魔物ハンターをしていた方だそうです。


「ごめんよ」

「ハーさんいらっしゃい」

「マギー。久しぶりだな」


 マギー師匠と同年代でしょうか?

 大柄のガッチリした男性です。

 さすがに元魔物ハンターですね。

 古強者という貫禄を感じさせます。


「そちらが?」

「シシリー・ネイピアと申します。よろしくお願いいたします」

「私の自慢の弟子だよ」

「マギーの魔法なんて、からっきしだったことしか覚えておらん」

「シシリーちゃんは違うんだよ。勉強家でね。魔力の扱いだけ教えたら、自分で魔法を使えるようになったんだよ」

「ほう? 今の時代に珍しいな。マギーが推薦するだけある」


 あれ? 自分で魔法を使えるようになったことが重要?

 師匠がわたしにお客さんを振ってくれるのは、弟子だからというだけじゃなくて意味があるのかしら?


「早速だが治療を願おうか。ハンター時代の古傷なのだ」

「はい、拝見いたします」


 左膝と左股関節。

 それと右肩から背中にかけての大きな傷。

 首も悪いかしら?


「しっかりした体幹でいらっしゃいますね」

「ハハッ、昔取った杵柄だ」

「右手は上がりますか?」

「頭より上には上がらん」

「シシリーちゃん、どう思う?」


 ……治せはしますが……。


「申し訳ありません。わたしの腕では完全治癒までに三回ほど通っていただくことになりますが、よろしいでしょうか?」

「ほう、三回」

「はい、負ったばかりの傷と違って、古傷は身体の治癒過程が働いていないので、治りが悪いのです」

「ふむ、完全治癒させられると?」

「左足と右肩から背中にかけての傷。それから首に関しては」

「うむ、シシリー嬢に任せよう」

「よろしいのですか?」


 治療費三倍になっちゃいますけど?


「構わんよ。マギーの弟子だからな」

「未熟ですみません。今日は左足からまいります」


 滑らかな関節の動きをイメージして、左膝にヒール!

 左股関節にヒール!


「ふう、いかがでしょう?」

「おおお? 素晴らしい効果だな!」


 勢いよく屈伸していらっしゃいます。

 集中して魔法を使ったため疲労感がありますが、満足いただけてよかったです。


「どうだい、ハーさん」

「いや、驚いた。どこの魔法医にかかっても治らなかった古傷だからな」

「えっ?」


 治らない?

 何故でしょう?


「古傷が治りにくいのは仕方ないですが、治らないなんてことはないはずです」

「魔法医連所属のやつらの教え方がな……」

「シシリーちゃん、魔法の発動と効果に必要な三条件は?」

「自分の魔力を意識し操れること。ソーサリーワードを理解し、魔法の構造を理解すること。魔法の効果に対する鮮明なイメージを持つこと、です」

「現在のシシリーちゃん以外の魔法医は全員、先生から魔法を教わるだろう?」

「わたしもマギー師匠から教わったのですけれど」

「わたしは個々の魔法なんか教えちゃいないよ。皆本を見て覚えたんだろう?」

「えっ? はい」

「三つ目の条件を思い出してごらん? 負ったばかりの傷は治るが古傷は治らない。そんなイメージを持ってちゃ絶対に治らないのさ」

「つまりシシリー嬢の回復魔法は、稀有の効果を持つ」


 ええ? 知りませんでした。


「あっ! マギー師匠が治療院に務めると腕が腐ると言ったのは……」

「下手な回復魔法を見てこれでいいんだとイメージを固定化しちゃ、進歩はありません。せっかくのシシリーちゃんの才能を潰されてはたまりませんからね」

「師匠が勧めてくださった本も?」

「イメージを育てるのに邪魔しない内容でしたよ」

「シシリー嬢。魔法の効果は究極的にはイメージだ。ヘボなイメージは邪魔だ」


 なるほど、言われてみればもっともです。

 他の魔法医の治療を見たことがなかったので不安でしたが、見なくてよかったのだとは気付きませんでした。

 優れた師匠を持つことは大事ですね。

 わたしはツイていました。


「ま、しかし魔力の操作とソーサリーワードの理解が半端な者が、いくらイメージを鍛えてもムダ、ということはある」

「古傷を治せるほどのヒーラーとなると、昔でもごく少なかったのは事実ですよ」

「おう、ちょっと頑張れば聖女レベルだ」


 聖女レベルですって!

 そうだ、古の聖女様の事績はいくつも残されていますね。

 わたしのイメージを膨らませることは可能です!


「今日の料金だ」

「えっ、こ、こんなに?」


 金貨二枚なんて多過ぎます!


「もらっておきなさいよ」

「シシリー嬢の治療にはこれくらいの価値があるのだ。あと二回よろしく頼むぞ」

「いえ、金貨二枚もいただいてしまったのなら、次回から料金は結構ですから!」

「む? 欲のないことだな。では五日後と一〇日後にまいる」


 イメージはすごく大事。

 今日はいいことを教わりました。


          ◇

 

 ――――――――――一〇日後。


「いかがでしょう? 首筋と、それから左足が悪かったせいで右足に負担がきておりましたので、そちらもヒールしておきました」

「おう、完璧だ!」


 喜んでもらえると嬉しいですね。

 一〇日前はヒール二発で疲労感が強かったですけれども、今日は何ともありません。

 イメージの仕方が上達したのでしょうか?

 まだまだわたしはやれます!


 ハーさんが聞いてきます。


「シシリー嬢はネイピア子爵家の?」

「はい、当代の長女です」

「年齢は?」

「八歳です」

「順調なら再来年に貴族学校に入学ということだな?」

「はい」


 貴族学校は貴族の子であれば大体通うことになる、王都の学校です。

 高度な教養を得、人脈を形成する場と目されています。


「ふむ、シシリー嬢は来年入学する気はないか?」

「えっ?」


 そんなことができるんですか?


「ハーさんの推薦なら、飛び級入学も可能だよ」

「そうなのですね?」

「シシリーちゃんは学業の方は問題ないんだろう?」

「ええと、多分」

「ワシが持ってきた本を読みこなすくらいなら、全く問題はない」


 金貨二枚以上の代金を断わったら、ハーさんは本をたくさんくれたのです。

 本は大好きですので、嬉しくて仕方がありません。

 今日の治療前についテンションが上がってしまって、内容についてペラペラ話したら、大層驚かれました。

 もう読んでしまったのかと。

 もちろんです。

 御馳走様です。


 今日もたくさん本をいただいてしまいました。

 ハーさんは何て素敵な方なのでしょう!


「一年をムダに過ごすのはもったいないから、来年入学でいいと思うわよ」

「貴族学校の図書室は、王立図書館とはまた違った傾向の本が置いてあるのだ」


 なるほど、メリットは大きいですね。

 王都に来てから知り合った令嬢に、現在貴族学校に在学中の方も来年入学の方もおられました。

 知り合いがいなくて困ることはなさそうです。

 お茶会万歳。


「はい、ではお願いしてよろしいでしょうか?」

「ではすぐに入学案内をネイピア子爵家邸に届けさせる」


          ◇

 

 ――――――――――半年後。ハーバート王の孫マーティン視点。


 今日は貴族学校の入学式だ。

 ボクが緊張しているのは、順調に行けば次々代の王として注目されているばかりではない。

 王である爺上に言われたからだ。


 ――――――――――


『マーティン。言い忘れておったが、今年そなたと同時に貴族学校に入学する者の中に、ワシがそなたの婚約者にどうかと考えている令嬢がおる』

『えっ?』


 王が考えてるんじゃ、ほぼ決定じゃないか。


『向こうがよければだがな』

『ボクと同学年ですか。するとアナベラ・インスヴァンス公爵令嬢か、キャロライン・タウンゼント侯爵令嬢ですか?』


 二人ともボクの婚約者候補として一番手二番手に名が上がる。

 高位貴族の令嬢だから当然だけれども。

 でもなあ。


『正直なところを申せ。アナベラ嬢とキャロライン嬢、どちらが好みだ?』

『……正直に言ってよろしいのならば、どちらも遠慮したいです』


 押しが強いと言うか、二人とも私が私がって前に出るタイプなのだ。

 当然二人は犬猿の仲。

 同族嫌悪なのだろうなあ。


『ハハッ、安心せよ。どちらでもない』

『そうでしたか』

『まああの二人では、どちらをマーティンの婚約者にしてももう一方が敵に回ってしまう。あえてマーティンの婚約者にせねばならぬほど優秀でもない』

『わかります』


 ホッとした。

 ではアナベラ嬢やキャロライン嬢をあしらえるほど、優秀な令嬢ということか。

 ちょっと心当たりがないな。

 誰だろう?


『どこの令嬢でしょう?』

『シシリー・ネイピア子爵令嬢だ。本来マーティンの一学年下だが、飛び級で今年入学になる』


 えっ? いくら優秀でも、貴族学校で飛び級なんて聞いたことないんだけど。

 いや、優秀であることを印象づけるためかな?

 子爵令嬢と家格が低いから、少しエピソードを盛るということかもしれない。


『そなたと同学年にすると会いやすいだろう?』

『えっ?』


 そんな理由で飛び級?


『アナベラ嬢とキャロライン嬢の仲が悪いことも話してあるのだ。ギスギスしやすいし揉め事の元だが、シシリー嬢が二人を懐柔すれば楽しい学校生活になるぞと』

『可能ですか?』

『それくらいの手腕は期待したいものだ』

『陛下はシシリー嬢と会ったことがあるのですか?』

『何度もある。もっともシシリー嬢はワシが王であることには気付いておらんが』


 何度も会ったことがある上での判断か。


『……シシリー嬢とはどんな令嬢なのです?』

『優れた頭脳の持ち主だな。難解な本を何冊か譲ったが、すぐに理解してしまう。将来文官になればどの大臣でも務まるであろう』

『何と、すごいですね』

『天才の類、かつおそらく我が国随一の魔法の使い手だ。聖女クラスと言い換えてもいい』


 聖女クラスの魔法の使い手?

 とんでもない逸材!


『どの魔法医も治せなかったワシの古傷も、シシリー嬢に治してもらったのだ』

『何故陛下が高く評価するほどの優秀な令嬢が埋もれているのでしょう?』

『家格が低いことと、有名私塾に通っておらんことが原因であろうな。たまたま古い知り合いの弟子でなかったら、ワシも見出せなんだ。運が良かった』


 ――――――――――


 爺上が高く買っている令嬢。

 ちょっとどの子だかわからないけど。

 まあいい、すぐ知り合う機会はある。


 入学式は進む。

 時間が経つとダレ気味になるのは、こうした式典に特有の現象だなあ。


「新入生代表挨拶! シシリー・ネイピア!」

「はい!」


 いっぺんに眠気がふっ飛んだ。

 ボクの婚約者になる子が壇上に上がる。

 ボクは王族なので席が演壇の最も近いところにあるから、顔がよくわかる。

 すごく可愛い子だ!


 優しげだけど強い意思を秘めた目と、一瞬視線が合う。

 一秒にも満たない間だったけど、ニコッと微笑みかけてくれた気がした。


『シシリー嬢にはまだ、マーティンのことを何も話しておらぬ』


 爺上は一代の英傑だ。

 何もかも見透かしたようなところがある。

 ボクの好きな女の子のタイプも見切ってたんだろうな。


 自分のこともボクのこともシシリー嬢に明かしていないのは、学校生活を、青春を楽しめってことなんだと思う。

 決められているようで決まっていない婚約者。

 不安定感がドキドキするなあ。


 ありふれた時候の挨拶から入るシシリー嬢。

 うるさくなくて心に染み入るような、好きな声だ。

 ボクは、恋に、落ちた。

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