別れ俳句、いくつか

「ここ、でした」 夏草の路肩 父轢かれ

「ここ、でした」　夏草の路肩　父轢かれ

　〇　〇　〇

　別れて暮らしていた父親の事故の知らせは『ひき逃げ』という事もあって警察からでした。

　遺体も警察署に保管されていて、家族の確認が必要らしく翌日に母と兄と三人で、おおきな工場が並ぶ地方へ向かいました。

　親切な刑事さんが「事故現場を見ますか？」と仰って下さり、連れて行ってくれた時のモノです。