モフモフの眠夢(ねむ)

猫野 尻尾

第1話:キャロットって種族。

異世界ファンタジーが少ないので、増やそうかなって思ったんですが

僕はRPGやバトルシーンが苦手なのでどうしてもラブコメ系になって

しまうのです。(=^x^=)


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「おはよう〜」


って言われて僕は目が覚めた。

そしたら目のピントが合わないくらい、顔に顔がくっつくるらい目の前に誰かの

顔があった。

一瞬なにが起きてるのか分からなかった。

その顔の人の鼻息が顔にモロかかってるし・・・。

えっ?えっ?って思ってたら、いきなりチューされた。

チューって?・・・なんで?チューされるんだ?


誰?・・・誰?

僕は少し体を後ろに引いてチューなんかした人を見た。


「およよ・・・猫?」

「なんで猫・・・って言うか・・・猫に似てるけど違う・・・」

「猫と言うより、どっちかって言うと人間に猫耳がついてるって感じ?」


「おはよ・・・よく寝てたね」


「僕はまだ夢を見てるんでしょうか?」


「はずれ〜・・・あなたは違う世界からここにやって来たんだと思うけど?」

「あなた人間でしょ?」

「キャロットの中にも人間世界に行って帰って来た人がいるからね」

「だから人間のことはこの世界にも広まってるの・・・私も少しは知ってる」


「たしかに僕は人間ですけど・・・」


「きっとここはあなたが初めて来たところで、はじめて見る世界だと思うよ」


「そんな世界があるんですか?」


「あるから、あなたはここにいるんだよね」


なんで、こんな訳分かんないことになってるのか僕は記憶を辿ってみた。


「そうだ・・・僕、学校の階段の踊り場から落ちたんだ」


「それこそ私にはよく分かんないことだよ」


奇妙な世界にやって来たこの男子の名前は「品行 方正しなゆき ほうせい

ピカピカの高校一年生。


「僕ね、クラスの女子の一人に階段の踊り場で告白されたんだ」

「でもその子、僕の好きじゃない子だったから「ごめんなさい」したら、そしたら「ひどいっ」って言われてその子にいきなり突き飛ばされたんだ」

「それで一階まで階段を転げ落ちた・・・みたいなんだよね」


「で?気がついたら私が寝てたベッドで目が覚めたの?」


「そうみたい・・・え?君が寝てたところに僕が現れたってわけ?」


「そうだよ・・・私が気持ちよく寝てる上にデ〜ンって乗って来たの、あなたが」


とぅ〜び〜こんて乳。


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