断章 七変化
世の中、どんな業界にも「厄介者」はいるものであるが、最近は匿名性だと思い込み、色々いきすぎる人間が多いようだ
ここで色々と関係性を疑うような下賤なものどもはいないだろうが
プログラマー(推定)以外との間には、割とそういうのが湧いた
趣味の世界だからこそ、そこに一切の汚点も許したくないというのは、皮肉なことに、彼らが言うところの「宗教のことばかり話す人」と同じ考え方だ
きっと彼らにとっては表現者はどこか画面の中で可愛く踊っているイラストと、その声優というアニメーションにしか見えていないのだろうし
そのイラストに声をあてている声優には、イラストにふさわしい生活をしてほしいのだろう
不快なら不快だと、私に言えばいいのに、臆病な彼らはそう出来ず
「貴方のことを心配しているんです」と、目を潤ませるのだそうだ
まさしく、その盲目性は、「不可侵なものとして解釈を共有する者だけを仲間と認める」という点で、キリスト教も登録者も変わらない
これも信仰というものをタブー視し、その力を
全て日本の人々は、自分が無知であることに満足しているのだから
努力も、勉強も、研究も、鍛錬も
彼らから見れば、いい子ちゃんを通り越して『滑稽』なのだろう
しかしながら、この研究を八年間続けた結果が、これだ
一万円札の粉と五百円玉で磨いてきた知性、知識、ロジックが積み上げてきた品質の保証を、分かる人は分かっているし、中身も読まずに「新刊ください」と買っていく
道頓堀はおそらく、自分の声が録音される可能性は知っていただろう
蒸留水もだ
だが、まさかこんな形で使われるとは思っていなかっただろう
私としては一番の山場を文字起こし出来ただけで十分満足だ
仇は討てていないが、敵は撃てたからだ
そしてこと今回に至っては
プログラマー(推定)との信頼関係が、実に際どいところを発信してくれた
元々確かに私と彼は、文字と声だけの関係だった
面白いものを求める彼と、面白いものを広めたい私とでまず利害が一致し
面白いことをしたい彼と、面白いことができる私とで企画が出来た
私と彼が一緒に作るコンテンツは、楽しかったので、私自身もっと人が来てほしいと思った
それは巡り巡って、彼には収益として、私には売上として還元されるほどにまで大きくなった
石の上にも三年
ステップアップしたばかりの時、たまたま「読書選考会」が行われる運びとなった
ちりめんじゃこを宥めてやる気を出させてと四苦八苦して、まさに、「六月」を書き上げた、あの日
YouTubeを介し、私のケースバーカーと、ちりめんじゃこのドブ川が、日本のみならず、世界に拡散されたわけだ
確かに登録者数も活動も小さいのかもしれない
だがそこで、小さいだの大きいだの言っている人間は
新しいことをするときに投資すべきものとそうでないものの分別がつかず
破産するYouTubeチャンネル運営者と全く持って同じである
要するに
器も金額も小さいのに、見栄と財布の余剰だけは大きいのだ
中途半端な与党叩き
民主主義と共産主義と社会主義と国民主権のいいとこ取りだけをして生きていきたい生ゴミと変わらない
何故生ゴミなのかと言えば、簡単だ
彼らは、調理さえすれば日持ちして捨てられることのない日毎の糧になれたからだ
調理に耐えられないような雑魚だった私達とは違う
熱にも水にも弱く、包丁をいれれば身を崩してしまう、そんなセグロイワシの稚魚のような私達とは違う
指の爪で頭を引きちぎられる私達とは違う
背黒鰯の中に紛れ込む鯵を探すために入ったその足の裏を汚しているものは何なのか
一度冷静に見てみることだ
あなたは、弱体化させたえものなら、捕まえて糧にすることができるのだから
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