イオリの非日常

第1話 [スライム化 Part1]

ボクの名前はイオリ。

ストレスで自殺をしようと思ったりした無性別者。

昔にとある噂が国中に流れたんだけど、その噂っていうのが【魔物化の研究】。

その【魔物化の研究】には色んな種類があるらしく、例えば【エルフ化】【ドワーフ化】【妖精化】と様々。

そんな中ボクが良いなと思ったものが【スライム化】。

【スライム化】は成功率が凄く低いらしくその噂が流れてから【スライム化】をしようとした人の友人が言っていた事らしいんだけど。

その【スライム化】をしようとした人は二度と現れなかったんだって。

でもボクは自殺しようとしたくらいだし別に死んでも構わなかったから死ねる可能性もあって【スライム化】が成功して新しい人生が送れるかもしれないのならと思ってやる事にしたんだ。

それから約2ヶ月経ってから……やっとその場所が分かった。

実は【魔物化の研究】は非合法に近くて、倫理に反している事が原因であまり推奨されてない事から、その研究が行われている場所は秘密にされている。

そしてボクは【魔物化の研究】をしている研究所のドアを叩いて出てきた研究員に話をすると責任者が出てきて色々と注意事項を教えてくれた。

全てを書く事は出来ないから大まかにまとめます。

まず【エルフ】【ドワーフ】【妖精】【獣人】等の異形系の【魔物化】は外に出ればバレる為必ず元に戻さなければならないとの事。

でも【スライム】なら大丈夫との事でした。

【スライム化】なら擬態能力が使えるとの事なのでバレる可能性は低いし実験の協力をしてくれるならサポートまでしてくれるそうです。

勿論ボクは【スライム化】が最初から目的なので嬉しい情報でした。

次は、当たり前の事ですが場所を誰かに教える事はダメとの事です。

この文みたいに書く事は可能なのかとその時聞いてみましたが文で書くには問題はないとの事です。

今回のボクが行う【スライム化】の成功後の協力とこの文を研究所に提出する事が条件ではありましたが役に立てるのならばんばんざいでしたので。

最後の注意事項は本当に重要でした。

【スライム化】以外の【魔物化】は成功率は76%ですが【スライム化】だけ成功率は24%ととても低いというものでした。

理由を聞くと、【スライム化】は擬態能力があり他の魔物に変われる様にする為の様々な成分やDNA等を体内に入れる事によって、脳や心臓に大きな負担がかかり死亡しやすいからでした。

実際、ボクよりも前に【スライム化】を望んだ人が5人程居たそうですが全員失敗したそうです。

失敗した場合、即死となり使用した身体は処分されるそうなのですがまぁボクとしてはどちらでも構いません。

より分かりやすくまとめると。

・【スライム化】以外の【魔物化】は元に戻される。

・研究所の場所を外に居る者に伝える行為は禁止。

・【スライム化】の成功率は24%で失敗すれば即死。

ボクはその注意事項を了承すると責任者が他の研究員を呼んで【スライム化】の為の準備を始めました。

ですが【スライム化】する日はまた後日になるそうで今日はこの研究所で寝泊まりする事になりました。

正直とてもワクワクしています。

【スライム化】がとても楽しみです。