第5話
夏視点
私は別に優のことが本当はそこまで嫌いじゃなかった。
だけど、虐めることは楽しいし、悪ノリは好き。
・・・
だけど、やり過ぎた。
いや、本当は階段から落としたり弁当を返したり、ペンで刺したり・・・
やり過ぎだと思うことはたくさんあった。
別に優が何かしてる訳じゃないのに・・・
「・・・あ、あ、」
人が死んでもおかしくなかった。
自殺してもおかしくなかったし、階段から落ちて死んでおかしくない。
今回のだって・・・
そして、今回は死にはしなかったけど、最悪このまま妹さんが目が覚めないこともある。
「・・・」
嫌だ。辞めて。私はそんなことしたくなかったの、
辞めて、あの時の私・・・止まって、冷静になってよ。
冷静になってよ
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