第13話

部屋から出たら、まさかの待ち伏せされていた。


「何??」


「私、優君の為になんでもしようと思うの」


「あっそ。じゃあとりあえず金出して」


「わかったって言いたいけど、私のお金全部出してるから」


「じゃあ働いて金稼いできて、どんな手を使っても俺達を巻き込まないように」


「・・・それは、もう限界な」


「・・・ッチ、体売る気もねぇくせに、俺にそんなこと言ってくんじゃねぇよ」


「・・・っ」


春は、思う。それは出来ないとそれだけは


だから


「優・・・私のことどんなことをしてもいいよ」


「じゃあ、」


そういうと、優は春を後ろに階段のあるところに追い込み


春は覚悟する。自分もついに今度こそ本当に罰を受けると、だがそんな春の考えとは裏腹に


ドンと音が鳴る。


「・・・逃げんなよ。これからどんなことがあっても、一生だ。一生雪につくせ、逃げたら復讐してやる。」


春は壁ドンした時の優が怖いと思いながらカッコよく、


その言葉は、罪を認めず、だが道を示してくれた言葉だった。


そんな春は緊張と恐怖と、安心でーーーをしてしまった。

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