第9話

学校に着くと、周りから嫌な視線を感じる。


だが、もうそんなのは怯えない。


やられたらやり返す。


「あ、優か退院おめでとう。」


ヒロが俺の方に向かってくる。


「黙れよ」


「・・・っ、なんだよ。ひどいじゃん。退院したからおめでとうって言っただけだよ」


「俺のことをクズなんだ、散々言ってたやつが」


「・・・それは、昔のことだよ。もう言わないよ。俺も友達が消えて反省したんだよ。」

別に消えた訳じゃないだろう。停学だろうが


「あっそ。でもお前が反省しようが、俺のことを悪口言ったこと、悪行をしたことは変わらない。」


「・・・そうだが、でも許してくれよ。これからはお互いに」


「する必要ないよな。」


「・・・っ」


「俺は、このクラスの人をあの事件前以降は、一度も名前以外で読んだことはない。お前とは根から違げぇんだよ。」


ヒロもそれは認めるようで


「そうかも、だが頼むよ。これからは」


「俺にはもう十分、このクラスと仲良くしなくて良い理由が出来ただろう。」


「そう、そうかもだけど」


「つか、お前さぁ。さっきから?なに?反省してる。反省してる。反省してる??ゴミと言ったことのごめんなさいは??反省してねぇよなぁ?」


「そ、それは今から謝ろうと思って」


「おせぇ、おせぇ!!おせぇんだよ!!」

そしてバンと机を叩く。


「こっちは、テメェらに大切な弁当屋、物も壊されてるんだよ。

謝って当然なくらいなことされてるんだよなぁ!!わかってんのか?

おい??」


優はヒロの顔にちかずく


「もう、今な言ったからな!!俺が、まず!!謝れってからだと!!」


「・・・」

ヒロは見たことのない優の表情にビビりまくる。


「おせぇんだよ。てめぇの反省で、まず謝る道理じゃなくて、反省しましたこれから仲良くしましょう!!ふざけぇんじゃねぇよ?」


そして、ヒロは、それを見ているクラスメイトも泣き出す。


「言っておくけど、お前らはただ、学校の存続の為に後回しにされてるだけなんだよ。覚えとけよ」


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