<十八>声だまり
私の情けない言葉
人にどうにか伝えようと
そうやって苦労しているのに
何もかも伝わらなくて
途中で力尽きていく
そうやって捨てられた言葉たちが
何もかも忘れて地面にたまる
水たまりを踏みつけながら
自分で自分を押さえてる
声を封じることは
簡単なことではない
でも吐き出そうとしても
うまく伝えられないそれは
地面に落ちて声だまり
泥水を足で蹴りながら
口を押えて前に進む
苦しくなったその先に
また一つの声だまり
苦しみを下手な文章に
悲しみを汚い表情に
罪悪感を最低な言葉に
綺麗な言葉を消し去って
誰も伝わらぬ声だまり
それをバケツで捨てながら
今日も必死に息をする
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