<十七>死ぬ

人は死ぬみたいだ

私も君も

いつかは地獄の火あぶりになり

灰になって飛ばされていく


見えない未来の中に

死という答えは見えている

死は人生の終着点

列車でたとえれば

切符が破れるようなもの


どれだけ金持ちになったとしても

どれだけ多大な発明をしても

あなたこそが真の神だと

どんなにおだてられたとしても

人は神になれないし


人はいつか死ぬ

自分のことを知る人を

いつかはこの世からいなくなる

自分の存在は消え

捨てられた灰が現世を彷徨う


どんなに死にたくなかったとしても

疲労は必ず訪れる

人生の疲労

無理した分の疲労だ

たまり続けて零れたら

自分の命もいつか零れる


人は死ぬみたいだ

僕も君も

灰になって飛ばされて

人の涙を

流させることができますように

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