魔法使いは転ばない!

@haiburando

プロローグ

風が心地よく吹き抜ける小道、この道を抜けて大通りに入ると見えてくるのは威厳のある門と塔が連なる壮大な建物―ベスガルティア魔法学院だ。


「ちょっと!はやいー!」


朝っぱらから大きい声をあげているのは幼なじみのアイリス。小さな頃からずっと一緒に過ごし、魔法に関しても切磋琢磨してきた仲だ。


「てねってばすぐ行っちゃうんだもん!ちゃんと起こしてよー!」

「はは、わりぃ。でも、アイリスが寝坊するのが悪いんだぞ」


むむ、とリスのように口をふくらませてなにやら抗議をしているアイリスを横目に学院の門を潜る。


ー当たり前の日常が無くなるとは知らずにー

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