転生したら、なにかです?

バブみ道日丿宮組

ありふれた日常で最低

 1日目 

 

 ーーー朝の音。

 

 ごとごと。がたんがたん。

 やけにうるさい音が耳に入ってくる。

 電車か、人か。目を開ける。


 ーー緑。


「(……どこだここ?)」

 うーん……、酒飲みすぎて飲み会のの後公園で寝ちまったか? それにしても椅子に座りながら眠るとかだいぶ腰にきそうなことやってんな俺……そんな若くねぇぞ。

 いくら休みに入るからって、こんなところで眠るのは下策だろう。

 よし、帰ろう!

 そう思い、身体を起こそうとすれば、力が入らない。

 まず踏ん張りを感じない。というか腕の感覚とか足の感覚が伝わってこない。硬い。それにいつもと肩、足の位置が違うような気がする。

 金縛りか? 

 でもなぁ足幅は肩以上に開いてる気がするし、その肩も普段の二倍に感じる。視界も座ってるにしては高いような?

「……150円です(えーと?)」

 思わずこぼした言葉は声としてでなかった。むしろ、違う言葉に変換されてた。

 身体がびくともしないので、見ることのできる視界で周囲を再確認。

 変わらず公園だ。それ以外に何も言うことはない。

 じゃぁ俺はなんだっていうのか。

 思考を加速させてると、視界の中にスーツ姿の男がとことこと疲れた様子で入ってきた。疲れた様子でとぼとぼと下を見ながら歩いてる。

 そいつは俺を見つけると、近づいてきた。

「……(ちかっ!?)」

 キスしちゃうんじゃないかってくらい接近したそいつは俺の身体を触った。

 カチッとなった場所は胸のあたり。ただそこに音のなるような乳首はない。だいたい乳首は音がならない。

 ガタンゴトン。

 また聞こえた。

 しゃがみこんだ男が再び視界に入ると、手に缶コーヒーを持ってた。


 缶コーヒーを持ってた。缶コーヒーを持ってた。缶コーヒーを持ってた。


 どういうことだってばよ。

 漫画の主人公のようなことを思考したが、一体どういうことなんだ?

 俺の身体からもしかして出たのか?

 確かに腹の中から転がるような何かの力があった。トイレの時とはまた違う感触であったが。

 男は何も気にしてないように缶コーヒーを飲み干すとおそらく俺の隣にあるのかゴミ箱に捨ててった。

 これはあれだな。

 もしかして俺人間じゃない? もうこれは自動販売機だよな? 

 そうか夢か。

 異世界転移なんて起こるわけがない。

 そんな少年少女が願ったものがぽんぽんと生まれるわけがない。

 第一にデスワークなんてしてないし、定時あがりだし、居酒屋でちょっと飲んだだけだし。死ぬ要素が一つもないんだが……。

 男はとぼとぼと俺から離れて歩いてった。

 現状どうやって解決すべきなのかを考えようとすると……なんか眠くなってきた。


 あぁ……こ、れは、抗……えない。


2日目 

 

 ーー起きた。

 

 あれは夢だったんだろうかと思うと、ちょっと鳥肌がたってきた。

 たった?

 頭はまた動かない。手足の感覚もない。太陽の暖かさはわかる。ただ肩の位置に違和感がある。目の下に肩が直接くってるかのよう。足は1本になっかのような窮屈さ。

 景色は眠る前と変わらない。つまり外だ。同じ公園だと思う。

 原状回復をはかろうにも動けないのであれば、無意味。

 通行人が都合よく現れてアクションしてくれれば多少なりともわかりそうではあるが。

「……(ん?)」

 緑の子供のようなちっこいのが奥の方からこちらへと歩いてくる。

 これはあれだ。人間じゃない。ゴブリンとかオーガとか、エルフとか……そう人間じゃないやつ。

 そいつは俺の目の前に立つと、俺の頭を掴んだ。

 みしみしとその感触が俺を襲う。

 不思議と痛くはなく、なぜかしっくりとした感覚。

 そして一回転。

 俺は視界を逆にされた。

 ぶんぶん。

 俺は振るわれた。俺ってこんな子供に振り回せるほど、小さく軽かったか?

 174cmの66kgはそう簡単にぶんぶんできないはずだ。

 というか、子供の身長と変わらなくなってるってことは俺が縮んだのか?

 じゃぁ何になったんだ?

 自動販売機……は眠る前。振れるものといえば、サイリウムとか棒とか。そんなものに目がついてるのか?

 普通にキモいな。

 喋るための口はなさそうだし、呼吸の必要もない。皮膚呼吸してるのか?

 というか、こいつはいつまで俺を振ってるんだ。

 目を回すような体調の変化はないが、さすがにやめてほしい。

 スマホの自動回転よろしくの調整で、視界が狂わないからだろうけれども。

 だから、目を回さない。

 もっとも人外であれば、最初から関係ないのかもしれない。

「……(あぁ)」

 なんか、また眠気がとくとくとしてきた。

 これはもしか……してもしか……。


3日目


 光が強いなぁ。

 起きて感じたことがまずそれ。

 景色は当然公園。

 高さの違いは若干ある……。自動販売機が上で棒だかなんだかが下。今回はそれ以上に下だ。大地が近い。

 身体はうん。動かない。視界はあるが……ってか、視界があるってのは目がついてるのか? まばたきという感覚は自動販売機でも棒でもなかったみたいだから、心眼のようなものだろうか。ここらへんは共通してるな。

 子供が特に恐怖心もなく棒の時、掴んだところを考えれば見た目がひどい状態のものではないんだろう。それでも振り回したくなるものってのは理解できないが。

 はたして俺が見れることになにか意味があるのか。

 他に感じることは、自動販売機と同じ横長さ。

 横に長く、縦が短い(大地が近い)。


 公園にあってということを考えれば、これはベンチだな。


 踏まれる趣味はないんだけどな。 

 それが女の子であれば、座ったら柔らかいのだろうか。男の子であっても小さい頃はぷにぷにか。

 犬とか猫におしっこかけられたら嫌だなとか、真面目なことを思考してみるがこの悪夢のような状況を解決する方法をそろそろ探るべきだろう。

 探るかぁ。

 身体動かないのに、探るもなにもない。

 人間観察ができるぐらいの話。公園に遊びに来た子供や大人、あるいは高校生のパンツでも覗くか?

 いったいそれでなんの得があるというのか。

 まずこの状態で興奮したところで陰茎が大きくならないし、誰かを襲うことだってできやしない(普通に犯罪)。

 常時賢者モードでパンツを覗く。無機物に許された権利をただ実行するだけ。

 これがリアルで、あいつがパンツ見せつけてきたら、毎度襲うんだけどな。

 部屋に戻れれば、今はまだベッドの上で眠ってるとは思う。飲んで帰るからいつになるかわからないと連絡済みだし、安眠してることだろう。

 ……新しいコスでセックスしたかったな。

 最低な想像を頭の中でぐるぐる巡らせると、仕事終わりに居酒屋行ったのは間違いだったかもしれないと後悔がどんどんでてくる。

 ここは性欲を優先してあいつを『ひぃひぃ』と腰が動かなくなるぐらいに性の奴隷となるべきだったな。

 そうすれば、こんなことにはなってないだろう。

「(あぁ……)」

 3度目になるとなんとなくタイミングわかってしまう。

 そう。眠気だ。

 それはいいのだが、何も解決できてない。

 連続性の夢……というのはわからない。

 わからない……そして眠……。


4日目


 ーー気がつく。


 いい加減起きろ。ちゃんと人間として起こしてくれ! 四肢の感覚に懐かしさはあるが……そうじゃないだろ! 俺は人間なんだ! 

 手は指がないし、肌の色が肌色じゃないし。足もきっと指がない。当然性器もおしりもついてない。


 俺は決してマネキン人形なんかじゃないぞ!


 視界情報はその場から公園を見れる=公園近くにあるお店。

 公園近くの建物を記憶で辿れば、あらいやだ。服屋さん、ありましたね。5体ほどのマネキン人形が並んでた記憶がありますわ。

 深く考えなくても服屋のウィンドウで飾られてるマネキン人形が自分でしかないことがファーストインプレッションじゃなくてもわかる。

 説明を色々端折ったが、マネキン人形はマネキンでしかない。

 椅子とかよりはいいよ!? 手足あるもの(動かせない)。目もないだろうが。

 今回もなにもなさそうだな。

 着てる服が欲しいですとかお客さんがいったら、脱がされるくらいか。そのときは乳首やら、陰茎やらの内臓は出てくるんだろうか(マネキンにはないよ)。

 そんなことになったら店員さんもお客さんも悲鳴だよ。

 マネキンで逮捕されるっていう珍事件が勃発するのは嫌だな。無機物だし、自己証明できるものがまるでないんだから……って人間じゃないので警察も連行とはいかないだろう。どこのメーカーが作ったかを最終的に調べて、そこにお問い合わせするというのが導きだされる答えだ。

 そしてそんなの作ってませんと言われるまでが未来。

 このままここで見世物になってれば、『破壊』と言う名の『死』を迎えるのか。

 嫌だなぁ。

 死ぬときは痛くない死に方がいいのに。

 あいつとはまだ結婚だってできてない。

 せめて死ぬならあいつがわかるように死にたい。

 それが俺が俺であるための証明ーー愛。

 

 そんなこんなで何分間外を見てたかはわからないが、人間というのはウィンドウショッピングじゃない限りは店内を覗くことはほとんどないらしい。

 そのため、こちらばかりが人間を覗いてるということになった。

 つまらない。

 マネキンは毎日こんなどうでもいいことをただ繰り返してるのか。

 そりゃ呪いの人形とかは動き出したり、鳴いたり、髪の毛を伸ばしたくなるものだな。

 だって、暇だもの。

 おもちゃが動き出す作品を見たことあるけど、あれも動けるから暇じゃなくていいってやつだよね。

 金縛りがずっとあるようなのはもう地獄だよね?

 もう夕方だ。

 見るのも動けないのもそろそろどうにかしてほしいなって思い始めたら……あぁ、やっと睡魔がきた。

 今回のは長すぎてほんと暇すぎてどうしようかと思った……よ。

 明日には元に……れないかな。

 ってか、原因……。


5日目


 ーー目が覚める。


 壁一面がピンクだ。

「……(あぁピンクだ)」

 驚きがない自分に驚きたい。

 普通じゃないのが普通ってわけじゃないんだぞ……。お前はまた人外になってる可能性が高いんだぞっと。

 さて……公園スタートじゃないのは初めてだな。

 壁以外は、透明のガラスから見えるシャワールーム。大きなベッドが中心にあり、冷蔵庫、テレビといったホテルによくある形容。 

 まぁこれはラブホテルだろうな。ピンクの壁って他にない。

 最近は忙しくてきてないが。

 これで普通のホテルって言われたら、ちょっと泊まりたくはないかな。派手すぎる。落ち着かない。でもまぁ……空想上のお嬢様は壁がピンクであったりするよな。だとしても、透明のシャワールームはないだろうが。

 はて俺に他人の性行為を覗く趣味はないぞ。

 こんな場所に俺を送り込んだやつは頭おかしいんじゃないか? 他の人は見られたら喜んでたりするのか? ありえないな。

 でもまぁ……AVって他人の性行為を覗くのに……近いかな。合法か違法の違いか。

 なんにしても一般男性をひたすらよくわからない場所へと送る。

 誰がやってるのか知らないが、やっぱ……頭おかしい。

 俺が困ってるのが嬉しいのか? 選ばれるような才能も財産もないっていうのにさ。これだったら、まだ残業ばっかの会社にいたほうがマシだ。

 と、たそがれたところで現状は変えられない。

 今までがそうだったように、何かを見せてそして眠りへと俺を誘うだろう。

 

 ここはどこだ。俺がいる場所はどこだ。


 枕の上。

 考えられるものはもう最初から決まってる。

 ……コンドームだろう? そうだろう? そういってくれ。

 枕の上か机の上に大体未開封のやつが置いてある。

 おそらくそれになってる……とは思うんだけど、視界は割と上下左右自由に動ける。もちろん、手足はない。あれだゲームでいう左スティックで視界を回す感じ。

 じゃぁ、これから起こることはまさに性行為。

「……(クソため息)」

 口にできないからね、わざわざ思考しなくちゃね。

 待ち人来る。

 それから数分も待たずとして、二人入ってきた。

 制服の女性と、スーツ姿の男性。

 これはいわゆるあれなのか? お金でやるっていう。

 撮影できたら、男性を逮捕に追いやることもできるだろうが、俺はコンドーム。陰茎を包み込み、精子を塞ぐモノだ。

 思考関係なく、ちゅっちゅしはじめてお互いを愛撫しあってついに俺へと手が届く。

 外装を破かれた。

 うーん、なんともいえない感覚だ。

 ずっと被ってた帽子を脱ぐ……そんな感じ。

 俺(コンドーム)は拒否権もなく、男性の陰茎に装着された。満足感あるな。密着してるからか? 意外に悪くないかも?

 そうこう考えてると、女性器が迫ってきて奥へと到達。

 視界はもう何も見えない。

 ただ自分が性行為してるときの快感が全身を巡った。射精がしたくなるような気は当然しない。装着してる男性の陰茎が膨らんでくのはわかる。

 そろそろか。

 あんまいい気分はしない。

 そのときはすぐにやってきた。

 俺の中に生暖かいものが入ってくる。

 男性が射精した。

「……(おぇ)」

 素直に気持ちが悪い。

 コンドームってのは毎回こんなものを受け止めてくれてるのか。

 射精された女性は同じ感想を抱くのか。

 今度あいつに聞いてみるか?

『精子って中に出されたら、気持ち悪いのか?』

 馬鹿だろう。そんなことを聞いたら喧嘩の一つでも始まりそうだ。

 それから、俺はぽいっと捨てられた。

 向かう先はゴミ箱だろうなと思うと、また睡魔が……。

 あぁ……そろそろ。

 

6日目


 ーー起きた。


 懐かしいものを見た。天井だ。部屋の天井。

 白い。蛍光灯が見える。エアコンも動いてる。


 左右確認。


 右には窓。そこからさす光は心地よさを与えてくれる。カーテンは淡い緑。

 ようやく人間に戻れたんだーーと思いたいが、部屋の天井であっても俺の知ってる天井じゃない。隣にあいつもいないしな。

 あいつを抜きにして、左には本棚、タンス、姿見、机、女子制服。

 やれやれ今度は何になったんだ?

 もうなんであっても驚かない。

 眠るたびに変化してるから、心は震えない。

 やはりというべきか、身体は動かない。視界を動かせるだけで今回も俺には行動権はないようだ。

 人間の部屋だ。視界の位置関係的にベッドシーツか?

 それだと、寝てるはずの住民が見えないのはおかしいだろう。ほんのりとした温度は感じるんだ。いないことはない。

 ベッドの位置は下の方か? 子供ではなさそう。大人でも……動かせないからない。

 じゃぁなんだ。

 上を見る、白い丘があった。

 下を見る、白い純白から肌色のもの(足)が伸びてた。

 あぁ……これは人間だな。

 しかも女の子。左に見えてた女子制服はこの子のものだろう。

 そうか、そうか。

 俺は女の子の下着になったんだ。


 はぁあああああああああああ?


 何いってんだお前。頭大丈夫か。大丈夫じゃ、もうおかしいだろ。落ち着く時間は終わってるんだ。

 ぱんつか。

 人の欲望としては、なりたい人もいるかもしれない。

 温々としたものは女の子の体温。嫌な感じがしないのはぱんつなのかあるいは俺が変態だからか。

 身体の変化ができるなら、お触りして楽しみたいが変身のルールかはしらんが自分で何かをするってことはできない。

 

 見る。


 ただそれだけ。

 数分後女の子は起きた。

 姿見でズレてた下着を戻し、トイレへと向かった。

 ちなみに可愛い女の子だった。

 トイレでのことは記録した。

 女の子は部屋に戻ると姿見で何回かポーズをとってた。

 何が楽しい変わらぬが、ごちそうさまである。あいつとはまた違った味があるな。中身はわからないけど、さっきも思ったがぱんつから感じるものはとてもとてもいいものだ。

 んで、制服に着替えると俺は止まった。

 女の子だけが動き出した。

 学校につれてかれるってことはないようだ。

 姿見の前で固定された俺は、女の子を見送った。

 鏡の前でも俺の姿は写らなかった。

 本体であるのはぱんつであったし、当たり前か。


 若いっていいかも

 おっぱいって、至高だな。

 白下着も……い。

 ゲスなことを考えると、またいつもの睡魔が。


7日目


「良かった」

 まずその一言で朝の挨拶としよう。

 声が出る、匂いがわかる、風の音が聞こえる、手が見える、足が見える、陰部がある、心臓もある。ついでに髪がある

 これはもう人間と言えよう。

 ついでに言えば、自分の部屋だ。一番の安心だ。

 洗面所に移動し、鏡を見る。

 うん、いつもの俺だ。

 冴えないモテないくだらないのくそな俺だ。

 そう思うと、女子高生のぱんつになってたのは良かったかもしれない。相手に不快感を与えず、女の子にくっつけるから。

 それは男の願望そのものかもしれない。

 が、やっぱり自分の身体が一番だよ。それは何よりも大事な答えだ。

 寝室に戻ると、あいつがすぅすぅと寝息をたてて寝てた。

「良かった」

 また同じ言葉が出た。

 起きたら、なんて説明しよう。急にいなくてごめんとか、勝手に外食してとか。他にもいろいろと話したいことができた。

 もうこんな体験は二度としたくないなと思いつつ、あいつをちょっと移動させてベッドイン。睡魔はすぐやってきて、夢の世界へと旅立った。心地いい眠りの入り方だったよ。

 こうして俺の謎に満ちた1週間の旅は終わりを告げる。


追記


※ちなみに俺が違うものになってた頃、俺はきちんと会社にいって家にも帰ってたらしい。  

 普段通りに過ごしてたよとも先輩に教えてもらった。あいつも普段通りではと感想を抱かれた。

 主人公ってのは人がしないことをする。ありえないことに巻き込まれる。

 逆に思うなら、なにもない話なんてつまらないだけということかもしれない。それがいわゆる魅力だろう。戦いモノなのに戦いをしない。ラブコメなのにラブがない。NTRなのに純愛とか(これは違うか)

 大きなイベントに自分が巻き込まれる。

 誰かと違う体験がしたい。

 そんな風に願うのはごく一部で大半は普通であっても幸せでいたい。

 

 そうそう実は子供ができた。やっと結婚する口実ができた。

 プロポーズは……まぁ恥ずかしいので省略で。

 あれらの夢はもしかすると、俺のDNAの旅を疑似体験したものだったのかもしれない。

 ほら、微生物とか擬人化してる話もあるでしょ。

 そう……思いたいだけかもしれないけどね(公園、ベッド、ラブホはそんな世界にもあるのだろうか)。

 

 最後に。


 主人公にはなりたくない。

 そう思ったさ。

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