禍福は糾える縄の如し
俺の大きないやホントはそこまで大きくない声が静かな神社に響いた
みいちゃんは、大きなきれいな瞳を大きく開いたまま俺を見つめている。
永遠と思うぐらい、長い時間一ほんとは20秒くらい。
俺達は向かい合ったままどちらも動かない。
みいちゃんが小さく桜色に色づいた口を開けた。
「しゅうくん、モデルさんみたいな人が好きなんじゃないの?」
俺は固まる。
三年ぐらい前に、テレビに写っていたモデルの女性をめたことをいちゃんはおぼえていたらしい
「いや、あれはその..」
あれは、そのモデルが着ていたふくがみいちゃんに似合いそうだなって思ってて俺は口の中でコロコロとその言葉を転がすとしかできないこれはフラレるかもしれない
そういえば、みいちゃんも前に筋肉のついたがっちりした俳優を褒めてたし俺はひょろりとした自分の体を見下ろす
そして涙目になった顔を見られたくて俯くまた、俺達の間に静かな風が吹いた
「ーーー」
みいちゃんが何かを呟いて、くるりと後ろを向いた。
「ごめんみいちゃん聞こえなかったんだ、なんて言ったの」
俺はうつむいた顔を上げ、みいちゃんに問いかけた
みいチャンの髪をかけた耳は真っ赤だった
「私も大好きだよ」
蚊の泣くような天使の囁きのような声で、みいちゃんが言った
「みぃちゃん,大好きだ!!!!!!!!!」
俺の今日何回目かわからない叫び声が森,いや村中を響き渡った
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