玉砕覚悟の大決心
玉座覚悟の大決心
「なぁ、みらいんちの神社行こうぜ!」
俺の気分が沈んでいるということに気づいたのか、それとも、俺の部屋でエロ本を探すのに飽きたのか。
剣斗がそんなことをいいだした。
「それいいわね!もう守能も16だもんね!」
おれの理想の位置においてある漫画を本棚に背の順にいれることを終わらせた星夜がそれに便乗する。
「でも、今日入学式でしょ準備とか大丈夫かな..」
みいちゃんが少し困ったような顔をする。当たり前だ、星夜と
みいちゃんは、うーんと考え込んでしまった。
「いいじゃん、未来行こうぜ!未来だって、守能のアレ気になるだろな?」
剣斗がいうとみいちゃんは決心したように大きく頷いた
「そうだね、今から行けば大丈夫だね。しゅうくん確認しに行こっか」
みいちゃんが言ったことにもちろん俺は喜んで従う.
寝癖のついた髪の毛を大急ぎで整え、創音だらけのみいちゃんの手をそっと優しくとりゆっくり階段を降りる
「さっさと降りてこいよ」
と星夜と剣に階段の下から、大きな声で伝え玄関のドアを開ける。
神社までの少しの間みいちゃんと、俺の二人だ。
少しだけ、おれとみいちゃんの間に静かな風が通り過ぎた。
「しゅうちゃんも、高校生かー」
みいちゃんが俺の顔を見上げながら、天使のようなほほえみを俺に向けるふと俺は、自分の手汗が気になりだした、そっと握っている小さな手を離し、ズボンで軽く拭いてから、もう一度握る
「みぃちゃんと一年しか変わらないよ」
俺はうつむいて答える、足元には小さな石が落ちてる。つま先で軽く蹴ったつもりが思っていたよりも遠く飛んでいった。
「しゅうくんはさ」
みいちゃんはそこで、言葉と足を止めた。俺よりも頭一つ下にあるみいちゃんの顔を見つめる俺の手をゆっくりと外しながら、みいちゃんは言葉をつなげた。
「私のこと好きなの?」
その言葉に俺は顔が真っ赤になるのを感じた燃えるように暑い.頭にはいろんな言葉がぐるぐる回る.
気づいてなかったの?とか、首かしげてるみいちゃん可愛いとか、今がチャンスか?とか頭を駆け巡った。
「しゅうくん?」
みいちゃんが、俺の顔を覗き込む。
すごく可愛い
天使か?
いい匂いがする
小さい
俺は大きく息を吸った。
大きな声を出すために。
みぃちゃんに届くように思いが伝わるように
「大好きです!!」《ルビを入力…》
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