連作短歌になり損なった時と言葉

鷹園十一

連作短歌になり損なった時と言葉

朝7時電車に乗り込むカップルと同じ制服の烏合の衆


振休ふりきゅうの響きに浮かれ朝10時

寝ぼけ眼で観るノンストップ!


16時 その妄想を組み立てる

とても小さな 小さな背中


義務的に勉強道具を広げつつ湿気た煎餅頬張る18時


あの日から記憶の底に置いてある

金曜は19時にドラえもん


22時 排水溝と心身の穢れを除くためだけの風呂


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