タイトル[本当に復讐は何も生まないのか?]

絶望を超越するもの

タイトル[本当に復讐は何も生まないのか?]

俺たち二人の男はいつものように学校の

空き部屋でお菓子を食いながら話をしていた。


「本当に復讐は何も生まないと思う?」


「いや沢山のものを産むと俺は思っているがお前は?」


「俺としては復讐はまた前提条件にもよるけれど

そうだな例えばこの世界で俺が殺された場合は

その人に基本的に絶対に復讐をしないでほしいね」


「それは何故?」


「リスクとリターンが見合っていないからね

復讐を達成して得られるのはスカッとした気持ちだ

そしてこれから先警察に捕まるかもしれない可能性と恐怖だ

復讐を失敗して得られるのは警察に捕まって犯罪者となり蔑まれる人生だ」


「そうか俺はそうとは思わないが?」


「ならどう思うんだ?」


「復讐をしてもスカッとした気持ちを得られるかもしれないし

復讐をしてもスカッとした気持ちを得られないかもしれない

それは人によるしやってみないとわからない博打だ

復讐をしても失ったものが戻るわけでも無いからな


「なら復讐をしない方がいいと?」


「それはまあ一人よるだろうな、復讐をしてもスカッとした気持ちが

この世の人生全ての価値を超えると言うことはないこともないからな」


「そうですか……………………復讐は新たな復讐を産む貴方はそう思いますか?」


「まあ軟弱な復讐なら産みかねないんじゃないか?」


「軟弱な復讐て何ですか?」


「目撃者と関係者を皆殺しにしないのを俺は軟弱な復讐と言っている」


「復讐を謳うのならば目撃者と関係者は皆殺しにするのが復讐だと?」


「まあただの自論ですけれどまあそうだ、お前には復讐の持論があるか?」


「そうだな本気で心の底から一つ何かを捻り出して言うのであれば

復讐すらも何かを産むか産まないかの損得勘定で判断をしたくはないね」

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