星が並んだ月の夜に

星々が整列した特別な夜に

どこかで異世界への入口が開いた

そんな気がして

パソコンを閉じた真夜中

カーテンを少し開けてみた


闇で澄み渡った空には

スポットライトのように

鮮やかな月が浮いていた


寝静まった屋根屋根に

投げかけられた月の放射光

その無数の光の糸からなるリボンを

眠りびとの魂が上ってゆくさまを

ひととき想像して

窓辺に立ち尽くした


今宵の月に誘われた人たちは

どんな夢を見たのだろう


月の表の幻光の夢か

はたまた

月の裏側の幻暗の夢か


それとも

想像もおよばない

異星の夢なのか


https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16817330649890129345

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