Blowin' in The Ujina Port2022~広島安田女子高校物語(高1)
@YoshI2608
序章-社会人になってからの私たち
第0話 故郷の変化-2029.8
「この街に戻って来たのは何年振りじゃろうか?」
私が東京にある東京家政学院大学を卒業してからそのまま東京に残り、あるファッション雑誌の編集部のスタッフとして働いてから4か月、初めての夏を迎え広島(呉)に帰る事にした。
呉に帰る前に、高校の頃によく行った宇品の広島みなと公園から見える海が格別に綺麗な所だったのが理由でよく遊びに来ていた。
(すっかりこの街の雰囲気が変わってしもうたんじゃね)
宇品(出島)から似島までの大きな橋が出来てたけど、いつ頃開通したんだろうか?当たり前のように全く知るわけがないから。
「よっ!!!」
「茉莉香ちゃん・・・じゃろ?」
「久しぶりじゃな」
それぞれの高校を卒業してから別々の進学先に進んだ時は全く連絡を取り合う事がなかった私たちが4年ぶりに再会した。
「昔(高校の頃)とすっかり景色が変わったんじゃな笑」
近くのローソンで買ったマウントレーニアのカフェラテを飲みながら茉莉香ちゃんが私にそう尋ねる。
「ほうじゃね。うちらが今年で23歳になった瞬間もあっという間に社会人になったからね」
茉莉香ちゃんは北海道の札幌市に大学の頃から住んでいて、今日この場所に帰って来た。
高校に入学したばかりの頃、私たちはこの場所で出会った。
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