考えて問い、考えて答える関係には、小さく血が通う。

けものさん

イベント1『今、いちばん読んで欲しい作品の宣伝をかねた質問企画』

 他の執筆者さんと関わるコミュニケーション能力が、僕にはあまりない。

 だからこそ自主企画って、あんまり目で追った事がなかったのだけれど、面白いものを見つけたので参加してみようと思う。


 たっぷりと答えるから少し長くなるけれど、それだけ言葉があるから、ダラダラと暇つぶしに遊んでください。僕も筆休めに書いています。


1:お名前は?

 『けものさん』です。早く人間になりたいな。何者かになりたいな。

 元々は本名に文字を足しただけの物です。『kernono』さん。


2:今、いちばん読んで欲しい作品のタイトルは?

 作品は全部自分の子。だけれど一番読んで欲しいというか、人の目に留まってくれたら良かったのになと思ったのは完結済みの『異世界病者の灰を踏む』でしょうか。現在は連載中の作品もありますが、そちらはだいぶエンタメに振っています。

 こちらは心血注いだ不人気作です。テンプレートとはかけ離れていますが、もし興味がありましたら。


3:あらすじを簡単に

 大人気配信者の『異世界転生』を求める自殺配信により、後追い自殺が流行り、それは異世界病として重大な病となる。

 それから十年、異世界病者の治療施設が立ち並ぶ中、人生に絶望した主人公は、屋上から飛び降りる瞬間に天使に刻を止められ、救われる。


 異世界は現実に存在していた。


 その代わり、それは誰もが望んだ『自分が主人公の世界』では無く天使と悪魔の戦争の世界。手駒として、異世界病者として死んだ者は悪魔の甘言によって主人公になろうとし、絶望と共に死んだ者は天使と共に生を求めて足掻く。

 天使と共に異世界に降り立った主人公は、仲間たちと共に、現実と向き合う為の戦いへと赴く。


4:数ある中で、なぜ、その作品を選択したのですか?

 色んなリアルの事情と共に、血反吐を吐きながら書きました。

 人気が出ない事もなんとなく知っていたけれど、現実での異世界への強すぎる憧れへのアンチテーゼ。現実に少しでも向き合うべきだという自戒を込めたテーマ。

『魔法という力が相手にしか使えない』というハンデと明らかな戦力差は現実での出来損ない達が思う悔しさとして。

 それでも主人公達が一つだけ持っている、使い方次第でそれに対抗しうる『刻景』という刻を扱う奇跡は、それでも誰にでも光はあるはずだという希望として。

 そんな思いを込めて書いた。殆ど誰の目にも留まらなかった45万字の僕の血肉だからです。



5:読みどころなどの、アピールポイント

・ヒロインが誰かという点。

・刻景という刻を操る代わりに時間制限を超えたら一瞬で死ぬという力の緊張感。

・重たさ、暗さ、不条理さ。

・違和感が多い異世界の謎。


6著者様は何時ごろに執筆されます?

 珍しい眼病を罹患しているので、元気があって、目の調子が良い時ならいつでも。


7:なぜですか?

 見えないと書けないのは当たり前として、中々元気が出ない。

 元気が出る時は出来るだけ沢山書いています。


8:執筆するときに欠かせないもの

 元気の一点に尽きます。執筆を始めさえすればどうあれ、余程の事が無ければどうあれ一話分、書き切れます。


9:書籍化の打診が来ました。どうします?

 どんなレーベルであろうと一旦受けます。勿論レーベルさんの情報と出版物や、レーベルさんで書いている人のTwitter等をチェックした上で、ですが。

 結局、僕のような弱小作家は、『書籍化作家』という箔を付ける事が第一歩になる業界だというのは、痛い程知っているので。

 ただ、書籍化がスタートであるという考えは、強く持っています。


10:出版された自作の献本書籍が手元に来ました。どうします?

 まずは父と母と妹に見せたい。それに大好きだった祖母の墓前と、縁遠くなった親戚に教えたいです。

 あとは、暗く、馬鹿にされ続けた人生でしたし、現実の物書き仲間は全員筆を折り、少し人気が出た小説も(上記とは別作品にはなりますが『隔離施設で~』はカクヨムでは低PVですが、なろうでは60万PV程頂きました)「たまたまだろ」と一蹴されたので、頑張って此処まで辿り着いたと、そこで始めて、胸を張りたいです。

 とはいえ、コンプライアンス的に大丈夫だったらの話に尽きますし、そこがスタートだという事には変わりありませんが。


11:好きな食べ物

 漬物の類、特に生姜の漬物。


12:好きな飲み物

 元バーテンダーだったので、カクテルが好きです。


13:眠る時に欠かせないもの

 ずれていないシーツ、高い枕、抱き枕。


14:ベッドですか? 畳に布団ですか?

 ベッドです。


15:眠る時の服装は?

 下着にシャツ。


16:目覚まし時計は使います?

 携帯の物であれば。


17:朝食は洋食? 和食?

 こだわりはありません。


18:お昼ごはんは、いつも何?

 食べない事が多いです、こだわりはありません。


19:帰宅をしたら、まず最初に何をしますか?

 何処から帰ったかによります。

 辛い所からだったら執筆かゲームか、アニメを見ますし。

 アマチュアライブからだったら作詞作曲をします。


20:最後にひとこと。ご自由に。

 こんな感じでしょうか。

 拙作を読んでくださる必要はあんまり無いです。完結済みの作品、アレが実力だったのだと納得出来ています。

 

 それ以上に、こういう企画は心が癒やされますね。質問によって、心が通ったような気持ちになれます。僕は友達を上手く作れない質なので、こういう事を発言出来る事自体が、楽しいです。

 だからこそ、質問に答えさせてもらう機会をもらえたという意味で、企画者様に感謝を。

 

 けものさんでした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る