タイトル[この俺はラプラスの悪魔である]

絶望を超越するもの

タイトル[この俺はラプラスの悪魔である]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋でお菓子を食いながら話をしていた。


「この俺がラプラスの悪魔だと言ったらお前は信じるか?」


「何を言っているんだ?

自分が全ての物質の力学的状態と力を知ることができ

かつデータを解析できるだけの能力の知性が存在する

未来がわかる因果論の運命論の存在だと?」


「そうだ」


「そんなものあり得るはずがないだろうて

知っているか、全ての物質の状態を記録・演算するには

全ての物質よりも多くの物質が必要になるんだ

例え決定論的にこの世の出来事が決まっていても

誰も知り得ることは無いんだ、それが世界というものなんだ

そしてそれが可能だとしてもラプラスの悪魔がこの世界にあって

自身も同じ世界の一部であるために宇宙すべての情報が

格納されているという自分の情報も格納する必要があり

またその情報が格納された自分の情報が格納されているという

情報が格納されたという情報と言う永久ループし終わりが無いし

ラプラスの悪魔を見て行動を変えた場合それは果たしてどうなるんだ?」


「この世界ではなく別の世界で演算をしていると言ったらどうする」


「それでは己がラプラスの悪魔なのでは無いのではないか?」


「その通り俺は自分でこの世界で演算をしている」


「ならどうやってそれを行っているんだ?」


「そうかならこの世界が無限だとしたらどうなると思うか?」


「それは無限にも差があるから無限中でも

でかい程に物質が無いとできないんじゃないのか?」


「この世界がカントールの絶対無限を超えているとしたらどうなる?」


「何を言っている?まずカントールの絶対無限と言うものは

カントールの言った任意の基数よりも大きい基数ですよね

それは存在を反論されたはずしそれを超えているだと?」


「そうカントールの絶対無限を超えるとどうなるかわかるか?」


「いやまず越えることが不可能だと思うんだが?」


「それを超えられたから私はラプラスの悪魔何だよ」


「意味不明だが100歩いや1000歩いや10000歩譲ったとして

納得したとしてもお前は全て把握できるということは

己の意思すら変えられないということだぞ?」


「それは違うさ俺は4次元より上位に意識がアセンションした存在だ」


「だから自分には自由意志があるとでも?」


「そうだ私には自由意志がある」


「それすらも更に上によって決定づけられたものではないのか?」


「さあなそれはわからぬところだだけれど

一つ俺にわかることはこの俺はラプラスの悪魔である」

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