第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト 俳句の部
真田宗治
春
春の雪蹴るローファーの色褪せて
春の雪蹴るローファーの色褪せて
少し北寄りの卒業シーズンの光景です。
色褪せたローファーが、軽やかに春の雪を蹴散らしてゆく。ただそれだけの俳句です。
ローファーが色褪せているから、きっと三年間履き潰したのだろうな、だとしたら卒業式か、卒業間近の女子生徒の光景ではないか?
と、読者が謎を説いた時に再び「春」が引き立つ。という効果を狙ったのですが、上手くいっているかどうかはわかりません。
季語は「春の雪」です。
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