続四物語

六散人

ようこそおいで下しました。

わたくし、当屋敷の執事バトラーでございます。


皆様にお目見えするのは、これで二度目となります。

誠に光栄の至りでございます。


さて前回の怪談会かいだんえにおきましては、最後にお見苦しいものをお見せし、慙愧ざんきに堪えません。

此度の会では、あのような不調法がないよう、選りすぐりの語り手を用意しておりますので、ご安心下さい。


さて今宵の会におきましても、前回同様、四つの妖しい逸話を、皆様の気紛らわしに供して頂こうという趣向でございます。

最後までお付き合いいただきましたら、これに勝る喜びはございません。


さて、少々前置きが長くなりました。

それでは『四物語しものがたり』第二幕の始まりでございます。

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