ぬ庵記
ぬ庵
第1話「はじめてのこと」《主》
とりあえず何かよくわからないがやってみようと思い立つことが時々ある。わりと思いつきで行動しまうフシがある人生であった。
作詞、作曲、料理、プラモデル、動画作成、機織り、羊毛フェルト、絵、ギター…まだある。ありすぎる。そんなこんなで何一つモノにならず、うすーーーーい経験を積み重ねてきた。
それでも一つだけ共通というか、一貫しているのは、初めて取り組むときのワクワク感と、きっと自分はこの業界で結構いい感じのところまで行けるんじゃあないかという根拠のない自信感と、そんな事を思いつつもどうせ飽きちゃうんでしょう?という諦めの気持ちが入り混じって何色だかわからない色合いになってしまう感覚。
そして今、まさにその感覚になっている。
次回はあるのか、ないのか、それは明日の自分が決めるだろうと上げた視線の先で「にゃあ〜あぁ〜ぁ〜」と、《ぬこ》が挨拶をしながらあくびをした。面倒臭い《主》だと言わんばかり、というか、言ってると思う。
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