下心あるスケベな魔王様が、異世界TikTokにチャレンジ!星が輝き、大バズリだぜ!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 魔王様(と部下)が、異世界Tiktokなるものを広めようとして…。あーれー!「」

魔王様は、スケベだなぁ。

「異世界Tiktokは、いかがですか~?」

「きゅんとする動画を、配信していますよ~!」

女子ねらいか?

魔王様と部下が町を歩き回っている姿が、目撃されている。

部下が魔王様にアドバイスをしたのが、きっかけ。

異世界Tiktokの情報が、光る。

「魔王様?今、マホチャレTiktokなどが流行っているらしいですね」

「何だ、それは?」

「ハッシュタグ魔法チャレンジと、いいましてね?」

「ああ」

「私のアカウントをフォローしてくれたら良いアイテムをあげますみたいなことが、流行っているみたいなんですよ」

「ほう…。人気なのか」

「はい。一般の反応で視聴者の共感がリアルに生まれるからでしょう」

「良くわからんが、面白そうだな…」

魔法様は、すぐに飛びついた。

「我らが魔界も、Tiktok動画に負けないくらい盛り上がり、人気を集めたいものだ」

魔王様が、部下に、「盛り上がれる」魔法をかけはじめた。

部下の身体のいろいろな場所が、盛り上がっていく…!

「魔王様?イヤ~ンですよ!」

盛り上がり、ストップ!

「どうしたのだ、部下?」

「魔王様?剣と魔法のこの世界では、盛り上がりより、強さが必要なのではありませんか?」

部下のその一言に、ハッとする魔王様。

「なるほどな。部下よ」

「はっ」

「お前の言うことも、もっともだ」

悪ノリが、はじまった。

「魔王様?私を、強くしてください!瞬間的でも変われた私を、異世界Tiktokで配信してやりましょう。大バズリですよ!」

半分、冗談で言ったつもりだったのにな。

「いくぞ、部下よ!」

魔王様が、部下に、パワーアップの魔法をかけてしまう。

「ああっ魔王様!」

部下の身体が、輝き…。

「…あ、また!」

部下の身体の一部が、盛り上がってきた。

「魔王様~!もう、やめてくださいよ~!」

部下が、魔王様の身体をつんつんと突く。

すると…。

「ウオオオオー!」

魔王様が、宙にすっ飛んだ。

パワーアップの魔法を部下にかけていたこと、忘れていたな。

「あの星、良いね!」

「ほら、見ろ」

「希望の星だ」

「いやらしく、輝いているぜ」

フォローの連続で、異世界Tiktokが大バズリ。

異世界の夜空が、キラキラ。

その星、元魔王様です。







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