同じ青空の下に

史郎世界史

あるSNSの投稿



 9月21日。


 去年の1月。娘が行方不明になりました。



 その日、あの子は塾へ行っており、帰り道に行方不明になったと思われます。時刻が23時をまわっても帰宅せず、塾へ電話をしたところ「娘さんはもう帰りましたよ。」との返事があり、慌てて警察に連絡をしました。


 そして、現在まで行方は分かっていない状況です。もし生きていれば、今年で19歳になります。



 ただ、事件に巻き込まれたというよりは、あの子は受験期の過度なプレッシャーにより、自ら逃げ出してしまったのではないかと考えます。

 いえ、それだけで無いでしょう。幼い頃から、私が片親ということもあり、娘にはかなり我慢をさせてきました。したがって、これまでに溜まった感情が爆発したのかもしれません。



 そして今も、私は彼女の帰りを待っています。


 あの子は、大きな目と薄い唇が特徴です。

 そして、失踪時、白いパーカーを着ていました。今も同じ格好をしているか分かりませんが、服を大事にする子だったので、もしかしたら、まだそれを着ているとも考えられます。



 苗字は「瀧宮たきみや」といいます。失踪したあの子の意思がわからないので、下の名前はせておきます。


 

 もし戻ってきたならば、彼女とこれからの家族のあり方を話したいと考えています。

 この投稿を見た人で、心当たりがある方は、私のアカウントまでメッセージをいただけると幸いです。

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