第4話

「さぁ、早く!!早く!!」


聞こえてるんですけど、


あとどたどたする声が。


「どうしたの?」


この扉の奥に浮気相手と、妻がいる。


「なんか変な音なったよ!!」


「大丈夫!!だから料理してて!!」


ちなみにここは2階でやろうと思えば、窓から飛び降りることが可能だ。


「いや、本当に心配だから!!」


「本当?ついでに服もやっぱり脱ぎたいから」


「いや、本当に大丈夫だから、それもあとでいいでしょう」


そして、奥からドンと音が聞こえた。


わろた。絶対に痛い。


そして、俺は扉を開ける。


「・・・っ、もう勝手に入ってくるのは嫌よ。」


「ごめんごめん、心配だったから、それに服も脱ぎたかったし」


「どれだけ服を脱ぎたいのよ?」


妻はこうやって小さく呟く癖がある。たまに浮気相手のこと小さく呟くぞ!

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