第3話

実は盗撮で、すでに浮気相手がいることを知っている。


「ちょっと待って!!」


妻は俺が服のタンスに着替えを仕舞おうとするを防ぐ。


そりゃ防がないと、いるもんな中に


「いやぁ、熱くて。先に脱ぎたいんだよ」


「それなら、私が後で掛けておくわよ」


「そう言っていつもやらないだろ」


「やるやる、今日はやるよ。いつも忙しいのにこれくらいは私にもやらせてほしい」


「そう?」


マジでそう思う。結婚前は二人で共働きをしようと決めたのに、妻はすぐに仕事を辞めて、男探しにあけくれていた。


あとこう言って服をしまったことはない。


「いいから、やるから、そうだ、ご飯とか食べる?」


「うん、食べる。でも俺が何か作ろうか?」


「いいの?忙しいのに?」


「いいよ。それに作るの苦手でしょ」


「・・・そうね。ごめんね」


結婚前は、料理は得意と言っていたが、目玉焼きすら油を敷くことも知らないで失敗する。


と、妻への不安はおいておいて、面白いのはここからだ。

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