ギルド無双!新たな世界で頂点を目指す

なちゅん

プロローグ

DMMORPG(Dive Massively Multiplayer Online Role Playing Game)『エターナル・レガシー』は、2145年にリリースされ、瞬く間に全世界のプレイヤーを魅了した。最新の体感型技術を駆使し、プレイヤーはまるで現実のような仮想世界を冒険することができる。


このゲームの最大の特徴は、その広大な世界と無限のカスタマイズ性だ。プレイヤーは600種類以上の種族と、1,200種類を超える職業から選択でき、組み合わせ次第で無限のキャラクターを作り上げることが可能である。さらに、ゲーム内で手に入れた素材やクリエイターツールを使って、武器・防具の外見や住居のデザインを自由にカスタマイズできる。


そんな『エターナル・レガシー』の中で最強を誇るギルド「シャドウ・エンパイア」が存在していた。ギルドマスターの天城亮(あまぎ りょう)は、プレイヤーネーム「ネクロス」として知られ、闇の魔法を操る最強のネクロマンサーであった。ギルドには彼を支える数多くの有能なプレイヤーと、強力なNPCが存在しており、彼らの連携は他の追随を許さなかった。


ある夜、ギルドハウスで最後の集会が開かれていた。『エターナル・レガシー』のサービス終了が迫っており、メンバーたちは最後の時を共有するために集まっていた。


「みんな、本当にありがとう。このゲームで君たちに出会えたことは俺にとって最高の財産だ。」


亮は感慨深げにそう言い、仲間たちに感謝の気持ちを伝えた。メンバーたちもそれぞれの思いを胸に、静かに頷いた。


その瞬間、ギルドハウス全体が突如として輝き始め、強烈な光に包まれた。


「な、何だ!?」


全員が驚きの中、光に飲み込まれ、意識を失った。


意識を取り戻した時、天城亮は冷たい石畳の上に横たわっていた。周囲を見回すと、見知らぬ場所にいることに気づく。広がる壮大な城壁、重厚な木の扉、そして異国情緒あふれる街並み。まるで中世のファンタジー世界に迷い込んだかのようだった。


「ここは……どこだ?」


亮は立ち上がり、周囲を確認する。見覚えのある仲間たちも次々と目を覚まし、同様に驚愕の表情を浮かべていた。彼らの装備や能力は、ゲーム内で使用していたものと全く同じだった。


「まさか、ゲームの世界に転移したのか?」


一人のメンバーがそう呟くと、全員が自分たちの状況を理解し始めた。亮は冷静さを保ちながら、手元の魔導書を開き、闇の魔法を唱えてみた。手から放たれる黒いエネルギーが周囲の空間を歪ませ、その力を実感した。


「この力……本当にゲームの中と同じだ。」


亮は自分たちの持つ力を確認しながら、この異世界での生き方を模索することを決意した。まずは近くの村を探し出し、情報を集めることが必要だった。


ギルド「シャドウ・エンパイア」は、ただの冒険者集団ではなかった。彼らのギルドハウスごと転移していたため、ギルドハウス内の膨大な資源や強力なNPCもそのまま存在していた。ギルドハウスは、要塞のように堅固な構造を持ち、内部には様々な罠や防衛システムが施されていた。さらに、亮が作り上げた最強のアンデッド軍団も健在であった。


「この力を持ってすれば、この世界でも頂点に立てるはずだ。」


亮は確信した。彼らは単なる冒険者ではなく、圧倒的な力を持つ存在だった。ギルドメンバーたちも同様に自信を持ち、新たな世界での冒険に胸を躍らせた。


「まずは情報収集だ。近くに村があるはずだ。全員、準備を整えろ。」


亮の指示に従い、メンバーたちは迅速に行動を開始した。彼らの旅は、まだ始まったばかりだった。

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