恋花という花を咲かせたい

よもぎ

第1話 友達について

人の話をきくのが好きだ。

これは、僕の人生の生き甲斐である。

みんなもあるだろう?誰かがそのx君やxさんが好きだという噂

その時、君たちはどのように思う?

いいな。か、羨ましい。

噂や話を聞いてこのように思う者もいれば、違う者もいる。

ただ、僕の場合は少し特殊だ。

咲かせたい。その恋の花のつぼみを綺麗に。


僕の名は咲崎 大翔(さきざき ひろと)です。

今年から高校一年生で、周りには友達が誰一人もいない。

僕が入る高校には周りに友達は一人もいない。これは普通なんだろうか。

僕の友達はだいたい、五人くらいは一緒の高校入ってたな。

僕の周りにいる人も、友人と一緒に入ったのだろうか。それともぼっちスタートか。

高校一年生は人生でいちばんのハードルだ。

高二はだいたい友達ができてるから、あまり難しさは感じない。

多分だが、勉強くらうだろう。それと部活。

だが高一は違う。最初の二週間は友達作りに全力をかけなければいけない。

仮にだ。二週間の間で友達ができなかった場合、挽回が難しいだろう。

それと情報網も小さすぎて、色々な噂を聞くことができない。

僕の場合は、人の噂は大好物なので、友達作り失敗は決して許されない。

そんな緊張や不安が僕を襲っていた。

友達一人作るのは簡単だ。しかし重要なのはそこではない。

重要なのは作り方であり、友達との相性だ。

ここで中学時代の僕の経験談でもしよう。

中学一年の頃、周りは大体小学生から一緒ということもあって仲も良かったし、

情報網としても中々の網の大きさがあった。

しょっちゅう〇〇と〇〇がいい感じとか。

〇〇がやらかした話を聞いて盛り上がったものだ。

友達の量としては困らなかったし、楽しかった。

だが、自分が思い描いてたのとは違かった。

別に中学時代が満足しなかったというわけではない。

思い描いてたのとは違かっただけで満足はしていた。

でも、その満足をさらに大きくしてくれる友達と出会った。

僕は人の恋の花のつぼみを咲かせてみたかった。

例えば、誰かと誰かがいい感じならその二人をくっつけることとか。

けど、これは一人ではできないことだった。周りにはそんなことしようとも言えなかったし。言おうとも思わなかった。

そこで自分と相性がいい友人と出会ったわけだ。

その子たちは自分と同じ目的を持っていた。僕はこれまでの中学時代を満足していたし、自分には勿体無いくらいに楽しかった。

でもその楽しいという器をさらに広げてくれるんじゃないかと期待を寄せてた。

考えていた通りに期待をこえ、これまで以上に学校生活が楽しくなった。

こんなことしてたら周りにバレるんじゃないかとハラハラしていたが、

見事誰にもバレずに、何組かのペアを成立させることができた。

とまぁ、長くなってしまったが、僕の中学時代の経験から言わせてもらうと、

友達は量よりも相性である。

「ということで、明日からの学校生活楽しみましょう」

む。いつの間にか帰りのホームルームが始まって終わっていた。

どうするものか。今日誰にも話しかけてないのはミスったな。

まぁまぁあ焦らなくても明日があるし。今日は家に帰って漫画でも読むか。

入学式の準備であまり漫画とアニメ見れてなかったからな。

それにしても、うちのクラス結構派手なやつとおとなしいやつ

これでもかってくらいはっきり分かれてたな。

校長先生の話で周りと話して仲良くなってる奴もいれば、

真面目に話聞いてる奴もいたな。

ちなみにだが、俺は派手と落ち着いてる人間どちらも好きだ。

派手なやつは何か面白いことや、内容が濃い話、薄い話を持ってる人が多いからな。

それに比べて落ち着いてる人は、ゲームや授業、本の話ばっかりだからな。

(今年は色々な面で面白くなりそうだ)

明日はまぁ人と話せたらいいな。

ものすごい低い目標だが、まぁこのくらいがいいだろう。

自分と相性が合う人間なんてそういないと思うし、

いたとしてもそんな趣味入学して2日目のやつに話さないと思うからな。

のんびりやっていこう。

俺は新しい高校生活に夢を抱きながら、徹夜をした

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恋花という花を咲かせたい よもぎ @itoyomogi

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