車中泊ブロガーN氏の投稿


ブログ名:Nのきのみきのまま:日本一周車中泊ライフ


―――――以下、本文――――――


投稿日:2014年8月1日


こんにちは。みなさん、車中泊を楽しんでいますか?


夏は車中泊の季節ですね。私も試したいギアがたくさんアマゾンから届いていて……奥さんにバレると正直やばいです(笑


さて、そろそろお盆の時期です。私も長い休みが取れそうなので、実家への帰省がてら1週間くらいの車中泊旅行を計画しています!


夏ということで、今日は少し昔の話をします。これは今から10年ほど前に実際に体験した話です。


なんと、今回は当ブログ始まって以来、初となるホラー回ですよ!(笑)


⦅本当に実体験で怖い内容なので、苦手な人はここでブラウザバックして下さいね!!⦆


言いましたからね?(言い訳)



本当に大丈夫ですね?


ここまで来たら引き返せませんよ(笑


本当に、心の準備はできましたか?


それではどうぞ〜〜!!



さて、今でこそキャンピングカーで全国を回っている私ですが、10年前はまだ学生でお金もなく、中古の軽バンに乗っていろんな場所で車中泊をしていました。当時はまだ道の駅やオートキャンプ場も整備されておらず、人通りの少ない公園や山道の脇で止まれそうな場所を探しては、車中泊を楽しんでいました。


その日は群馬県から草津を抜けて、翌日に金沢に到着する予定でした。寄り道をしながら走ったので、長野県に入る頃にはすでに夜になっていました。そろそろどこかに止まって休もうと思い山道をしばらく走っていると、山道を登る途中にあるちょっとした駐車スペースを見つけました。車を停めてみると、市街地の夜景が遠くに見えて、なんとなく雰囲気がよい場所だったので、今日はここで車中泊しようと決めました。


場所が決まった私は、宿泊の準備を始めました。他にも2台ほど車が止まっていましたが、車中泊の準備が終わる頃には、駐車場は私の車1台だけになっていました。周りは街灯もなく、この美しい景色を独り占めしているようで、少し嬉しかったのを覚えています。


夕食も食べ終え、夜も更けてきたので、照明を消して寝る準備をしました。電気を消すと、風の音、木々の葉が擦れる音が聞こえます。時折、獣がいるのかガサガサと闇の中から音がします。私はだんだんと怖くなり、手持ちのラジオを聴くことにしました。しかし、山にいるせいか、うまく電波が拾えません。ラジオからはノイズだけが延々と流れています。それが余計に私の不安を煽りました。スマホにダウンロードしていた音楽を流しながら、不安を拭うように目を瞑りました。


疲れが溜まっていたこともあり、いつの間にか私は眠りに落ちていました。すると、車の窓ガラスを叩く音がします。驚いて音のした方を見ると、身なりの汚い男がガラスに張り付いてこちらを見ていました。


「〇〇〇〇〇!」


私の存在に気がついた男は大きな声で男は話しかけてきます。いや、叫んでいると言った方が近いです。


「でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!でていけ!」


顔はよく見えませんが、明らかに様子がおかしい。「このままではまずい」と直感的に思いました。私は恐怖に震える体を抑え、なんとかしなければと必死に考えました。その時、祖父から聞いた話を思い出しました。野生動物に襲われた時は、相手に負けないような大声で叫んで威嚇しろ。向こうが怯んだらその隙に逃げろ。


私は震える肺になんとか空気を吸い込むと、ありったけの大声で叫びました。男は私の声に驚いた様子で車から離れました。私は慌てて後部座席から運転席に転がり込むと、急いで車を出しました。出したままのテーブルや飲みかけのペットボトルが車内に転がりましたが、今はそれどころではありません。少し走って恐る恐るバックミラーを見ました。真っ暗な闇の中で、叫び声のような男の声が遠くからうっすら聞こえます。とにかく一刻も早く山から離れようと思い、一番近いコンビニまで15分ほど走らせ車を停めました。


この恐怖は真夜中の山中で人に会う恐怖は体験した者にしかわからないことでしょう。気がつくと、肘からしたたり落ちるほど冷や汗をかいていることに気がつきました。窓ガラスに男が触った指痕があることに気づき、急いで拭き取りました。


あんな夜の山道に、どうしてあの男はいたのだろうか。そして男は何者なのだろう?ただの変な人?それとも幽霊なのか?私の頭にはいくつもの謎が生まれました。今でもあの山には、あの不思議な男はいて、車中泊する人を脅かして回っているのでしょうか。



さて、いかがでしたか?お盆も近いので、少し怖い話をしました。


ただこれ、ただの怖い話ではなくて、車中泊キャンパーへの教訓もある話だと思うんですよね。


これから車中泊をする人に言っておきたいのは、車中泊はしっかり計画を立てて行いましょう、ということです。出発前には、今日はどの駅で泊まるなどの計画を立てておけば、こんな恐怖体験をすることは無かった……そう思うと、あれは、私に準備の大切さを教えに来てくれた妖怪だったのかな?って。


……ちょっとよく考えすぎですかね?(笑


変な場所に泊めると、他の人にも迷惑をかけるだけでなく、あなたの身にも何かが起きるかもしれません。


それではみなさまも、よい車中泊ライフを!






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「20140801車中泊ブロガーの投稿.docx」より


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