はじめまして。3

投稿者です。


ここまで読んでいただきありがとうございます。


これまでの乱雑な投稿をお許しください。見た方を混乱させてしまったかと思います。申し訳ありませんでした。今回は、学芸員がブログ用に書き溜めた文章を見ていただこうと思い、アカウントを立ち上げました。勤務先の廃館に伴い、担当者が書き溜めていた文章を埋もれさせておくのも偲びなく、また事件から数年経ち心の整理がついてきたこともあり、HDに保存している当時のデータから、関係しそうなものを選んで掲載していくことにします。当時の出来事は私にとっても不可解なことが多く、学芸員が書き溜めていた内容を皆様に知っていただくことで、みなさまにもこの地で何が起きたのかを知っていただければと考えております。


引き続き心の整理がついたものから、少しづつ載せていけたらと思っています。読んでくださるみなさんには、ご理解いただきたく思います。少し私のことも書かせていただきます。私は数年前まで、長野県のとある美術館に勤めていました。そこは、美しい自然に囲まれた場所でした。田舎には珍しく、大学を卒業してすぐの新人さんも入ってきて、雰囲気も明るく良い職場だったと思います。しかし、そこはもうなくなってしまいました。いくつかの不幸が重なってしまったのです。


仕方のないことでした。


最初に私が気がついたのは、彼女が館に不審者が現れはじめたという報告をしてきたことでした。今にして思えば、最初におかしくなったのは、その頃からだったように思います。報告では、彼女がそれを50から60歳くらいの薄汚いボロボロの服を着た痩せた男に見えていて、彼に話しかけても、曖昧な返事しか返ってこないと困っていました。はじめて彼の話を聞いた時、私はまず、彼はどうやってここまで来たのだろうと不思議に思いました。民家のある地域からここまでは、歩いて2時間以上かかります。そしてもう一つ。この地域は地縁が強く、ほとんどの人が顔見知りという田舎なのですが、彼がどこの誰だか誰に聞いてもわからないのです。彼女はその時点で気が付くべきでした。


私を含め、他のスタッフは彼に遭遇したことはありません。もしその男が学芸員の妄想ではなく実在の人物であるならば、そこには何らかの事情があったのだと思います。今となっては、それを知ることもできません。他にも館では不思議なことが起こっていたようです。それについても、心の整理ができ次第、ここに投稿していこうかと思います。このような状況で記事の更新が滞ることがありますが、私の大切な知り合いの皆さんや、読者の皆さんには、またいつか元気な姿でお会いできるよう、努めてまいります。


今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る