家庭教師先のお嬢様が耳年増で困る

ヘタレちゃん改

第1話 そんなに処女を捨てたいのかっ!?

?「…やはり、中学生の間に処女は捨てなければなりませんわね!」

「…すまん…何が『やはり』なのか、きっちりと語弊無く教えてくれないか?」

…この、俺の常識を根こそぎぶち壊してくる、一見清楚系国民的女優顔の超肉食系中学生が取り敢えず未だ処女だということは分かった!

…風前の灯のような気もするけど…

注)筆者は年なので、今の中学生の常識は知りません

。これは1980年代のとある地域の常識を元にお送り致します。

俺の名は、桂木三月(かつらぎ みつき)。国立のくせに完全理数系特化のオタク大学の三回生である。

教え子の秋山実乃里(あきやまみのり)ちゃんは高校受験を控えた中学三年生なのだが…多分、初対面で「高校三年生です」って言われたら、素直に信じていただろう。

この子はね、大人びてるとか…そんな簡単な話ではないんだ。さっき清楚系女優顔って書いたけど…実は驚愕のレベルで顔が整い過ぎていて…年齢不詳になってしまってるんだよね。


うちの妹の五月(さつき)も美少女っぷりでは大概なんだけど、実乃里ちゃんの場合、完全に美人顔側に振り切っちゃってるのでもはや別カテゴリー

本来の言動(但し表向き)も、負けず劣らず深窓のお嬢様ちっくなんだけどね…

実乃里「言っておきますが…私も誰彼構わず、このような不埒な話題を振り撒く訳では無いのですよ?」

ほう!それは初耳だよ。だったら何で俺には遠慮無しなんだよ!

実乃里「それは、先生こそ、私への性の伝道師だからですわ!」

…は?

実乃里「先生は、はじめてお会いした際におっしゃいましたわね?『俺の童貞喪失は高校一年目だった』と」

「………」

実乃里「…私の兄も大概プレイボーイですが、童貞卒業は精々高校三年生でしたわ。先生こそがぶっちぎりの!」

「…事故だったって言ったよね!?」

実乃里「それでも!事実は変わらないですわ!あなたこそが天が使わした私への性の伝道師!」

ふざけんなバカ!

…もう、この家庭教師…やめようかな… 



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