第121話 VSパラ
「《防御貫通攻撃》〜!このやろー!」
スノーピンクが真っ先に突っ込んで巨大化したパラに殴りかかる。
「全然効いてないんだけどー!」
しかしポヨンと弾かれてスノーピンクはどこかへ飛ばされてしまった。
「遥か彼方へと飛んでいってしまったのじゃ」
「まあ、あいつしぶといし生きてるでしょ」
ベルテは仲間モンスターを突撃させ、あるふぁさんはちまちまと魔法をパラに放っていた。
「僕もいかせていただきましゅうぅぅ!《パーフェクトモード》」
既に双刃剣を2つに分かれた状態にしてモブさんも巨大化したパラに向かっていく。
ザクッとパラの足に双刃剣が刺さるがパラは気にせずモブさんを蹴っ飛ばした。
「ああああ!無理でしたああああ!」
モブさんも遠くに飛んでいってしまった。
「あらら、ねぇラビリル。あのキノコに弱点とかないの?」
「このままでは絶対に勝てないのじゃ」
弱点と言われても……パラに弱点ってあるの?
前までは魔法に弱かったんだけど今は普通に耐性あるし……。
「うーん、俊敏がめっちゃ低いから足が遅いくらい……?多分」
「いやそれは弱点のうちに入らないって……」
踏み潰されたり食べられたりしない限りみんな死んでないっぽいからあんまり筋力も高くないかな?最強モードのステータスではなさそう。
「ときどき爆発が起きているのはアルマが罠を仕掛けているんじゃろう、あまり効いていない様子じゃが」
HPは2000くらい削れてるけどこのままじゃ時間切れだよね。
あとアルマさんの罠、他のプレイヤーが踏んで大変なことになってる。
「なんか私たちの方に口を向けてない?」
本当だ、パラが私たちの方に口を向けている……なにしてるんだろう?
そう思っていたらパラの口が光りレーザー光線のようなビームが飛んできた。
「伏せるのじゃ!」
「何あれ?!」
咄嗟に叫んだあるふぁさんの言葉で私は伏せる。
伏せるのが遅れた人たちがレーザー攻撃で消し飛んでいた。
「ちょっと!ラビリル!レーザー打つなら先に言ってよ!」
「レーザー攻撃なんて私、知らないよ!」
なんでパラがレーザービーム撃ってくるの?!
確かに改造しまくって良いとは言ったけどめちゃくちゃじゃん!
でもカッコいいな……通常状態のパラもあのスキル覚えないかな?
「もう一発くるのじゃ!《ファイアウォール》×10」
パラはまた口を大きく開けていた、今度は伏せても当たりそうだ。
「ちょっ!連発はずるでしょ!私のしもべ達、ごめん……身代わりになって」
みんな各自で何か防御しようとしている。
えっと……私、防御する手段なくない?
「《攻撃誘導》」
私たちに向かっていたレーザービームがグイッと曲がる。
あの声は……。
「エスクードさん、いたんだ」
「あ、変態じゃん!」
「防御してくれるならはよせい、MPが無駄になったじゃろ」
私もだけどみんな酷い言いようだね。
「全く女性陣は俺に厳しいな、せっかく守ってやったのに」
そう言いながらエスクードさんにレーザービームが当たる。
「うぐっ……大盾で防御しても根性までHPが削れたか」
いやそれ、とんでもない威力じゃん!私たちがそれ受けてたら跡形もなく消し飛ぶんじゃない?
「《ヒール》……では俺も反撃するか」
そう言ってエスクードさんがとんでもない速度でパラに向かっていった。
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