第41話 パラカッコいいよ
「なんか神々しくなったねぇ、あの毒々しい見た目はどこいったの?」
キラキラと銀色が輝くパラ。
「ステータスはどうなったかな?」
パラのステータスを確認してみる。
パラ Lv1
種族 シールドマッシュ
HP1000/1000 MP200/200
筋力 10 防御 500
賢さ 10 俊敏 1
幸運 1
スキル《麻痺粉》《回復粉》《捕食》《復活》《ゴブリンキラー》《全属性魔法耐性》《物理攻撃耐性》《状態異常無効》《鉄壁》
「え、HPが4桁ある……」
防御も500だしカッチカチだ。
その分筋力とか賢さめっちゃ下がってるしちょっとだけあった俊敏とか幸運がまた1に戻ってるね。
「あとは沢山増えたスキルを見てみよう」
《全属性魔法耐性》……全ての魔法のダメージを軽減する。
《物理攻撃耐性》……打撃や斬撃などあらゆる物理攻撃のダメージを軽減する。
《状態異常無効》……全ての状態異常を無効化する。
《鉄壁》……MPを100消費して1分間全てのダメージを0にする。
「物理攻撃強反射は無くなっちゃったけど全体的に耐性を貰ったって感じだね」
筋力が下がっちゃったから前みたいにモンスターは倒せないかもだけどどんなモンスター相手でも死ににくくなったね。
前は打撃攻撃以外を受けたら即死って感じだったし。
賢さも私より低くなっちゃったからもう私に麻痺粉は効かないね。
「さて、引き続き通知を見てみよう」
と言ってもあと一つしかないんだけどね。
『条件を満たしました。始まりの街でクエストを受注可能です』
「あ、これがレイドクエストのやつか」
アルテナさんから連絡は特に来てないしこれは放置っと。
「本格的にやること無くなっちゃったね」
レベル上げでもする?でも私のレベルが高すぎるのか倒しても倒してもレベルが全然上がらなくなってるんだよね。
さっきレベル上がったばっかりだし当分は上がらないだろうし。
「うーん、誰かログインとかしてないかな?」
フレンド欄を見るとログインしているのはアルマさんとアルテナさん、あとは猫の助さん。
みんないつ見てもログインしている人たちだ。
「もうすぐ夕飯の時間だしログアウトして勉強でもするか」
私はパラに別れを言ってログアウトした。
ちなみにパラの見た目が変わっても触った感触は変わってなかったよ、カチカチになってなくて良かった。
「んんー、今日も沢山壊せてスッキリしたー」
身体を伸ばしてリラックスする。
スマホを見ると1件のメールが来ていた。
「誰かな?あ、東井さんからだ」
『配信お疲れ様です。ティニットのPVを新たに作る予定なのですが社員からラビリルの戦闘シーンを入れたいという声が多く、加々良さんの許可を頂きたくメールさせていただきました』
私の戦闘シーンをPVに?!ただ殴って壊してるだけだよ?!
「あのカッコいいPVみたいなのに私が映るのかぁ」
はたしてこれもお金は貰えるのだろうか、沢山焼き肉いけるね!
『私のでよければ使ってください』
私は東井さんに返信をしてからテスト勉強をした。
そして夕飯を終えて再びログイン。勉強?さっきやったもん。
「ひとまずパラのレベル上げをしないとね、レベル1に戻っちゃったし」
1番レベルの高い洞窟へと向かう。
「それにしてもピッカピカになったねぇ、カッコよく見えてきたよ」
銀色に変わったパラを持ちジロジロと見渡す。
パラに見惚れていたら後ろから魔法をぶつけられた。
「アタッ!不意打ちとは卑怯なー」
突然の衝撃でパラ落としちゃったじゃん、コロコロ何処かに転がっていったんだけど!
私は不意打ちしてきたモンスターを倒してパラを探した。
「パラーどこいったの?」
パラが転がって行ったであろう場所に向かうと……パラは黙々とモンスターを食べていた。
「レベル1だし筋力落ちたのに余裕だね……」
今度街でいいお肉とかないか探してみよ、スイーツとかはパラ食べるかな?
そんなことを思いつつ沢山のモンスターを倒して回った。
「ん?アルテナさんからメッセージだ」
例のクエストの件かな?
『レイドクエストの日程が決まったぞ!予定通り来週の土曜日、21時からだ』
やっぱりそうだった。
私は了解と返信する。
「あ、パラのレベル上がった」
結構倒したのに全然上がらないなぁ、まだレベル3だよ。
今も黙々とモンスターを食べ続けるパラ。
筋力が落ちたせいで食べるのに時間がかかっているらしい。
「賢さも落ちてるからそんなに麻痺にならないと思うんだけど大体麻痺になってるよね、ここのモンスター賢さ低いのかな?」
でも魔法使うモンスターいると思うんだけどなんでなんだろう。
やっと食べ終えたパラのMPを回復させ次のモンスターを探して回った。
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