第6話 エミリー

●モニカきのメイドはん班長はんちょうエミリー


 年齢ねんれいは30だいなかば。

 既婚きこん一子いっしあり。

 ひくく、丸顔まるがお、ふっくらマシュマロのような、色白いろじろでふくよかな体形たいけい


 つね微笑ほほえみをやさずおおらか、おだやかな性格せいかくではありますが……。


 かつては魔術師団まじゅつしだんで「笑う教官ラフィングティーチャー」と畏敬いけいされていました。


 得意とくい魔法まほう、というよりもそれ一本いっぽんなのですが、それは「高速機動こうそくきどう魔法」。

 魔術師団はもとより、王国おうこく兵士へいしだれ彼女かのじょいつけません。


◆「モニかな」では暴力ぼうりょく表現ひょうげんなし


 なので、その高速移動いどう魔法はもっぱらモニカをつかまえるためにのみ発揮はっきされる、としておきます。


 それがなければ、その微笑みからは想像そうぞう出来できない、暗殺あんさつさえ得意とくいとすることでしょう。高速で一瞬いっしゅんにしてふところんで……。


教育方針きょういくほうしん


 めて褒めて、やすませない!


「お上手じょうず!」

「すごい!!」

「あなたなら出来る!」

「ほら、出来た!!」

「さあ、もうすこし」

「もうちょっと」

「まだまだ」

「出来る、出来る」


 ひたすら褒めるんですが、休ませてはくれないのです。

 ある意味いみどころか、それはかなりスパルタ。

 ニコニコとしつつそれだから「笑う鬼ラフィングオーガ」とも、じつはあだされていました。


「や、休ませてください」


 と、いえば、


「あら、そうですか?」


 と、休ませてくれるのですが、あとは放置ほうち

 自分じぶんから「やります! やらせてください!!」といってこないかぎり。

 それもまたおそろしい。

 るものこばまず、ものわず。


 きびしくもあたたかい? その指導しどうとく魔力まりょく制御せいぎょ習熟しゅうじゅくさせるすべけていました。それを見込みこまれ、膨大ぼうだいな魔力をあまし、とき暴走ぼうそうするおさないリジェルの教育がかりにと、母后ははきさきから抜擢ばってきされました。それに専念せんねんするため現役げんえき退しりぞきました。


 モニカがまれてからはリジェルもいたので、リジェルからモニカの専属せんぞくへとうつりました。

 そのころには完全かんぜんにメイドへ、メイドの指導しどう係にも自然になっています。

 兵士へいしそだてるのではないので、メイドにはひたすら寛容かんようをもってせっしていますが。


◆リジェルが、エミリーにあたまがらない理由わけ


 厳しく指導されてリジェルは魔力の制御が出来るようになったから。ですが、そもそも素直すなおにエミリーの指導をけるようになった経緯けいい、あるいは事件じけんがあります。


 リジェルはまだ6さい、ケルベロスに単身たんしんいにったころくらいですが、そのころから魔法研究けんきゅう没頭ぼっとうしていました。りがきんじられていた西にしとうに、かつての魔法使つかいたちがのこした秘密ひみつしょ見付みつけて。


 おけがるとも、いにしえのろいがかかっているともいわれていた西の塔。誰も近寄ちかよらなかったのをいいことに、リジェルはそこを自分じぶんだけの秘密ひみつの研究しつとしていたのです。


 ところがある、12才のころでしたが、魔法を暴走ぼうそうさせて、ビルの爆破解体ばくはかいたいよろしく、塔を破壊はかいすることに。


 リジェルは塔の下にまるところ、また多数たすう犠牲ぎせいてしまうところでしたが、エミリーはその高速機動魔法によってリジェルも、ほかのひとたちもすくったのです。


「あなたが魔法に興味きょうみつのは素晴すばらしいことです。でも、それを制御しきれないままでは、いずれあなたので誰かがいのちとすことになるでしょう」


 事件以前いぜん、10才のころ、たしかに魔力の制御を仕切しきれず、あにヘイエルを傷付きずつけていたこともあったのです。それでより魔法の研究をしていたわけですが、塔の破壊とエミリーのさとしで、孤独こどくけんさんではなく、人にたよることもおぼえていったリジェルでした。


 リジェルはエミリーの指導のもと自身じしんの魔力の制御をまなび、わずか16才、実力じつりょくで「魔術師団顧問こもん」のくことになるのです。塔の事件のあと、モニカが生まれ、また母后が産後さんご肥立ひだわるせりがちになったことも、リジェルをさらに落ち着けさせた要因よういんではありますが。


※高速機動


 本編ほんぺん「9-5」で初登場はつとうじょう

 エミリーさんのそのうごきですが


 土岐三郎頼芸(ときさぶろうよりのり)さま

 https://kakuyomu.jp/users/TokiYorinori


 おしえていただきましたが、Y○uTubeに「ゴーストウォーク」なるものがあると。

 

 これだ!

 

 おどろきました!

 まさにこの動きです、わたし想像そうぞうしていたものも。映画えいが幽霊ゆうれいというようなことをおもっていたのですが、これしかないですね!

 必見ひっけんですので、機会きかいがあればY○uTubeの検索けんさくで「ゴーストウォーク」とれてみてください。たぶん、G○ogleとかの検索ではちがうものが出てくるとおもいます。


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